点鐘 :宮寺会長
ソング :なし
司会 :千葉SAA
お客様

宮寺会長点鐘
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宮寺会長挨拶
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卓話:宮田会員
幼稚園経営 少子化について考える
卓話:宮田会員
幼稚園経営 少子化について考える

みなさんこんにちは。

本日は福増幼稚園にお越しいただき誠にありがとうございます。
園児の活動の様子はいかがだったでしょうか?

小さな子供達の純真無垢な活動は普段から子供達と接することの多い私でさえ大きな力をもらっております。
しかし、この子供たちは将来私たち以上に大きな困難に立ち向かわなければならない存在だということも忘れてはいけません。
20年後30年後40年後の社会で、私たち現在の大人が解決できなかった年金や少子高齢化を含めた社会保障の問題、戦争や紛争問題、環境問題等多くの問題を彼らは引き継ぎ解決していかなくてはならない存在なのです。
今日は、できれば未来に引き繼ぎたくない「少子化」に焦点を当てて少しお話しをさせていただきます。

「少子化」と言うと、最近の若者はなかなか結婚しないとか、子供を多く産まないとか、当人たちのさじ加減のようにとらわれがちですが、実はもっと根が深い問題が裏には隠れていると私は考えています。それは日本人のもつ性格、気質、習慣によるものであり、それに変化を加えるのはとても大きな力と時間がかかるということです。子供を産まなくなった理由で上位にあるのは、養育にかかるお金が大変であるということです。

何にお金がかかるのでしょうか?食費でしょうか、それとも昔にはなかった様々なおもちゃでしょうか?違いますね。養育の中でも教育にかかるお金が年々高騰しているのです。子供一人を大学卒業させるまでにいくらかかる。自分の収入だと1人はともかく2人、3人をそのようにしてあげることはできない。だから子供は一人しかつくらないという考えが生まれます。

このような状態を「学校主義」といいます。幼少期、そして学童期や青年期における社会人になるまでの期間全てを「学校中心」に考えてしまっているのです。この地域だと良い学校や塾がないから家を建てるなら、もっと都会へ。子供により多くの質の高い習い事をさせたいから母親は就労へ。でも、考えてください。今の日本において良い学校、一流の会社に入ることと幸せな人生はイコールでしょうか?一流大学を出ると必ず人間的にも優れていますか?一流大学を出て一流企業に努める人で自殺する人は0 ですか?良い学歴や経歴の持ち主が犯す犯罪は0ですか?そうではないと思います。

戦後間もないころは、大学に通うのはごく一部の限られた人でした。当時は一流の大学を卒業し一流の大手企業で仕事をすることは、今と違ってある意味幸せに直結していました。他の人に比べて社会的地位、そして高収入が約束されていたからです。高度経済成長の時期において、発展途上の国にはこの現象が起きます。しかし、今の日本は発展途上国でしょうか?

本来であれば、このような仕組みはもう終わり全ての人が一定以上に学習機会があり、多種多様な考え方や定義により、それぞれの人生をそれぞれの幸せの基準において謳歌していいはずなのです。にも関わらず、日本人にそれはできませんでした。この流れを2度、3度と繰り返すようになり、その結果、大学の中でもより一流を、企業においても大手の中でもさらに優良な企業を目指すという狭い門に人が集中するという現象が起きています。精神衛生上これは健全ではありません。

狭き門に人が集まるわけですから、その前の高校選び、中学選び、小学校選び、幼稚園選び、とより早期の充実した教育に人々は力を入れ始めてしまいました。その結果、社会人になるまでの期間を「学校中心」に過ごさなければならなくなってしまったのです。この学校主義により、自分の子供をより狭き門に押し入れるための環境が整っていなければ子供を産むことができないというような心理が生まれてしまい、出産する人数に影響が出ているのは事実です。

大変なのは子供たちです。幼い彼らは大人のその考えに従わざるを得ません。子供にも関わらず子供らしくない生活を余儀なくされています。学校主義は子供に当たり前に与えられているはずの子供らしく生活する権利にまで影響を及ぼし、頭でっかちの画一的で、個性よりも社会性を押し付けられた人材を多く作り出しています。

「学校主義」決してこれだけが原因かといえばそうではありませんが、現在の日本において「学校主義」のもつ見えないプレッシャーというのは相当力があると私は考えています。この点を理解していないと、無知な人たちは婚活パーティーをたくさんやれば結婚する機会が増え、子供も多く生まれるんではないかとか。子育て世代への補助を手厚くすれば子供を多く生んでくれるのではないかというような発想をします。これは愚の骨頂だと私も先日の市の会議で発言してきました。

市内の経済界を引っ張る皆様に是非ご理解いただきご支援いただきたいのは、もうすでに日本は発展途上国ではなく、受験戦争や就職競争をするべき国ではないこと、本当に必要なのは自ら考え行動できる、無から有を生み出す教育だということ、本当に幸せな人生とは環境や人に左右されず自ら掴み取るものだということをご理解いただきたいと思います。

問題が起きて、それを解決することはマイナスを0 にするだけの作業です。これは今後事例を積み上げたAI がする仕事です。将来の人材に必要で彼らの幸せに繋がるのは、自らの願望を実現する0 をプラスにする能力です。影響力のある皆様の口からこのようなことを発信していただければ、きっと安心して子供を産む家庭も増えると思います。

皆様の会社の従業員の方や周りの方々が「学校主義」にとらわれず、そして安心して子供を産み、育てることのできる市原市であるようにこれからも微力ながら頑張っていきたいと思います。

ご静聴ありがとうございました。

運動会練習風景
運動会練習風景
運動会練習風景
運動会練習風景
 
運動会練習風景
運動会練習風景
昼食風景
昼食風景
 

ニコニコ報告:
<宮寺会長>
職場訪問 宮田会員のご職業の素晴らしい展望や今後の日本のあり方等、勉強させて頂きました。ありがとうございました。

<田島幹事>
宮田様、本日の職場訪問、卓話ありがとうございました。
子供たちの元気な姿をみるとこちらまで元気になる気がしました。

出席報告:
在席 47名

出席 47人

出席率 100%

事務局:
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TEL 0436(37)2524 FAX 0436(37)2546
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