点鍾 :井上会長
ソング :不明
司会 :不明
お客様
:RLIアドバイザ海寳勘一様

ロータリー研修委員会卓話
千葉西RC 海寶勘一様
演題「職業奉仕について」
ロータリー研修委員会卓話
千葉西RC 海寶勘一様
演題「職業奉仕について」

この度は、市原中央クラブ例会にお招き頂き、卓話の機会を頂き感謝しております。2001-02鈴木雅博ガバナー年度に当クラブから金谷郁夫ガバナー補佐が輩出され、私もクラブ幹事の立場で、鈴木ガバナーから様々なご指導を頂きましたこと感謝しております。時田清次プログラム委員長も3年後には当地区ガバナーとしてご活躍されますが、これを機に市原中央クラブのご隆盛を念じ応援させていただきます。今回は時田ガバナーNDから「職業奉仕について」卓話をしなさいと指示を頂き、恩返しの意味も含めて持論を述べさせて頂きますので、会員皆さまもご一緒に考察をお願いいたします。「職業奉仕」の意義や活動内容につきましては、標準クラブ定款にある「ロータリーの目的」2項目や、「五大奉仕部門」の第二項にある文章通りですので、ロータリアン一人ひとりは機会のあるごとに、ロータリーの歴史と理念を読み直して認識を深めることも意義があります。ロータリーの基本情報や資料は、今はいつでもどこでもネットを利用して学ぶことができます。今回はRotary.orgのMy RotaryやWebの中から調べ学びながらこの資料を作成しました。2010−11年度銚子クラブの故織田吉郎PGは、ロータリー理念と毎例会がロータリアン活動の根本だと語り、松戸クラブの?屋亮平PGは、ロータリー精神を学び職業奉仕理念を会得すれば商売繁盛につながると明言され、市原クラブの白鳥政孝PGは、常々ロータリーは難しく考えるのでなく、信頼し合う事業人同士との談議の中から学びあい気づき合う自己研鑽こそがロータリアンの本質ですと語ってくれました。私たちロータリアンは平等公平な仲間としてクラブ例会に出席する中から自然に心豊かな自学自問ができ、切磋琢磨の中から自然体の姿で事業繁栄にできる気付きと学びあいが真の親睦と相成って、互いに信頼し合うロータリーライフの王道を楽しく歩めるものと思います。改めての歴史のおさらいですが、ロータリーは1905年「親睦と相互扶助」を合言葉にした実業人4名の社交団体から歩み進化して、以後世界的に社会貢献を全面に掲げてきました。そうした社会奉仕を実践行動に移すだけでなく、一人の人間としての自己形成と価値観を大切に心がけようと、互いに職業を誇る仲間同士として忌憚ない意見交換を繰り返す中から「奉仕の理念」を構築し継承させてきました。1915年には「ロータリー倫理訓:道徳律」が採択され「定款細則」も採用され、1916年には「ロータリー通解」が出版され、1918年には「The Ideal of Service 奉仕の理念」も連合会綱領になり、ロータリアンの精神を磨きあげる意欲となりました。年年歳歳徐々に「他を思いやり他のために尽くす」精神をよく理解し身につける高潔さが必然としてきました。クラブ例会では会員間のロータリー談議を大切にして、切磋琢磨できるお互いの関係を構築し成長し合う良き親睦の輪を広げています。改めて「入りて学び出でて奉仕せよ」の精神を発揮しもっとクラブライフを有益に使いたいものです。人生道場と例えるクラブ例会でもロータリー本来の信頼し合う真の「親睦」の意味と意義を、より深く再認識することも大切なことです。ロータリーにおける職業奉仕とは、自己研鑽の一環として事業人自らの道徳的水準とお互いがもつ倫理感を共に高め事業を通して世にも広め合う努力の心構えだと思います。
毎例会では人生を学びながら、併せて自己の職業にも真摯に向き合い社会的な公の責任を果たす意識を高潔と心がけ、そのために道徳的な水準を高めて、誠心誠意の心をもって、世のためを思いやれる優しい心がけが基本になるでしょう。RI公式標語である「超我の奉仕」と「最もよく奉仕するもの最も多く報いられる」を常に意識し心がけることは、実業人であるロータリアンとしての心構えであり誇りでもあります。社会に向けての伝搬や貢献ができることは個人奉仕の心構えの基本です。更にはクラブとしてのプロジェクトを開発して、職業奉仕の理念と活動を実践して世の中にも広めることが期待されています。毎回参加するクラブ例会や委員会活動においても、常に切磋琢磨する気構えが大切になります。古い例え話ですが、「タライの中でイモを洗う」ように、様々な生き方をもった個性豊かな実業人同士がクラブに参加する中で談義し合い、自然に打ち解け、互いに学び合う道徳心を身につけて成長できる環境があります。これこそが真の親睦となり、本来のロータリー活動を育成する土壌ができるのでしょう。例会やロータリー活動に継続して参加する結果として、人間的に成長した個々のロータリアンが高潔になり、優良な道徳観及び倫理観を一層心がけて有益な実業人として誠心誠意活動し続け、その結果得られる大きな利得や信用と信頼はロータリアンの大きな宝物となります。顧客や取引先との商取引に最善の思いやり精神を提供すれば、その信頼から得られる反復取引が継続され貴重な利益を従業員や、取引業者、一般社会等に再配分できる豊かなゆとりは誇りや自信に繋がります。更には自己の事業に関連する同業組合や業界団体においても、相互の受益を共有しあう理想郷を啓蒙する役目があります。また同業社会の発展にも貢献していく努力は、尊敬できる仲間として信用に箔が付きますし人徳として輝きます。事業所でも社会に於いても常に他に向けての奉仕や貢献を心がけするというロータリー精神は高潔であり、「奉仕の理念」を世の中に広める実践活動として、もっともっと鼓舞して誇り合うことが必要だと思います。このような、「職業奉仕の理念」は実業人が人間性を磨きあう過程から醸し出されます。このことは古くから日本の文化の中にも存在し、「商売道」として各地で活躍された商人魂が誇り高く、また厳しく伝承されてきています。地方や地域によって代々引き継がれてきた家訓や商号を護り通してきた商家としての誇りは価値高く、商人魂は尊敬の念をもって学び取る価値があります。その商人魂は時代を超えて社是や社訓としても引き継がれ、真実・公正・信頼・友情として従事者のモートーとなり生かされてきました。ロータリーの職業奉仕理念に同化したかのように、渋沢栄一や松下幸之助といった多くの賢人が経済人としての素晴らしい生き様を残されていますし、道徳心を大切に護ってきた日本人魂は、常に我々の心の中に代々脈々と引き継がれています。この日本人の商人魂こそがロータリーの奉仕の理念と同質と理解でき、大切な奉仕活動として誇り合いたい気がします。「ロータリーの目的」の本文には奉仕の理念を奨励し育むことが時代を超えて伝えられてきました。更には第2項には、職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすると、実業人としたロータリアンの責任と誇りの重みを明記されています。おさらいになりますが、我々ロータリアンはロータリー精神である、「奉仕の理念」を、他を思いやり他に尽くすことを心がけ、その精神修業の場としてクラブ例会の中で、胸襟を開いて心を許し、尊敬し合う仲間との親睦を深めることが基本であり肝心なのです。
「奉仕の理念」を学び実践するロータリアンである私達は、五大奉仕部門の職業奉仕に特別な意識や価値を求めるのでなく、真のロータリアンとしての生き様の活動指針の一部門として捉え、平等で公平な奉仕の精神を習得し発揮していきたいものです。職業奉仕の理念を良く理解する努力と、自らが稼ぎ出した事業繁栄から収益を得る努力と、社会貢献する公徳心の努力をうまく調和させる心構えと実践こそが、ロータリアンとしての職業奉仕の本質を理解できていると思うのですが、皆様はどのようにお考え捉えているのでしょうか。
国際ロータリーは、5年間2024年限定で提示した4つの「行動計画」や、5つの「中核的価値観」を良くかみしめ、クラブで新しいプロジェクトを組んで、行動する世界を目指して活動するロータリアンを奨励しています。新たに「DEIに関する声明」によって、地域を巻き込んでの多様性、公平さ、インクリュージョンにより会員が学び合い支え合う環境を創るように激励されています。活き活きとした会員相互の交流から真の親睦を深め、ロータリアンらしさを活かしたロータリーの奉仕活動を沢山実践し、結果として自ら手にした誇り高い職業人魂を今後も輝き成長させていく学びの機会を作りたいものです。更には継続して得られる大きな利益に感謝し、ありがたく大切なものに心得える報徳心を養いましょう。こうした修練の集大成として、クラブが主催するセミナーや職場訪問や出前教室等々に於いて専門職務を活かした様々な奉仕プロジェクトを構築させたいものです。世の中に幅広く奥深く職業奉仕活動を実践させることで、ロータリー精神が心豊かに理解され、結果としてクラブ内の親睦を充実させ、一層クラブの活性化につながることを念じます。本気で真面目に働き本気で真面目に稼ぎ、本気で真面目に恩返しすることを自己信念とすれば、自ずと信頼が増し信用と責任と誇りが積み増しされます。会員同士、互いを本気になって思いやり調和を求める謙虚な心構えこそが、職業奉仕の核心になると思います。皆様各自には、それぞれの職業奉仕論があると思いますので、あくまでも参考にしてロータリー談議を深めて学び合ってください。決議23-34に書かれている、「ロータリーは一つの人生哲学であり、それは利己的な欲求と義務および他人のために奉仕したい感情との矛盾を和らげようとするもので、この哲学は「超我の奉仕」であり、「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」という実践的な倫理原則と定義されています。この決議をじっくりと読み解くことが職業奉仕の鍵になる気がします。RLI「ロータリーリーダーシップ研究会」の最終目的は、「ロータリアンとしての成長とロータリー観の確立」とあります。是非機会をみつけて地区RLI推進委員会プログラムに参加して、職業奉仕のセッションの中で様々な方とのロータリー談議の楽しさを体験してください。市原中央クラブ会員皆様が、真実・公正・信頼・友情を合言葉に精進され益々事業繁栄に取り組み、真の職業奉仕精神を発揮されることを期待しております。ご活躍とクラブのご繁栄をご祈念申し上げ、時田清次ガバナー年度を楽しみにしております。本日は卓話の機会を頂きご清聴下さった皆様に感謝し、心からの御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

資料

ニコニコ報告:
<海寶勘一様>
今日はつたない卓話の機会を頂き誠にありがとうございます 感謝です!

<時田会員>
海寶様 御忙しいところ卓話を引き受けて頂きありがとうございます 職業奉仕の卓話 勉強になりました

出席報告:
本日の出席者数22名
本日の出席率63.63% 前々回出席率69.44%

事務局:
〒290-0081 千葉県市原市五井中央西1-22-25 市原商工会議所2階
TEL 0436(37)2524 FAX 0436(37)2546
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