市原中央ロータリークラブ週報　2025.03.18

先ほど紹介いただきました中島です。本日は、このような機会をいただきまして大変、光栄です。ありがとうございます。私も、先ほど紹介にありましたとおり経歴が変わってると見られることが多くて、音楽家にしては、音楽家じゃないところにたくさん行っていたりとか、逆に、音楽家じゃないところにたくさん行ってたのにもかかわらず、今も音楽の仕事しかしてないとか、そういったこともありまして、いろいろお話はする機会もありまして。今まで、いろんなところでお話しした中でも、もともと自分がいた大学院、建築の音響設計だったんですけど、特にコンサートホールとか、そういったものの設計の話もしたこともございますし、逆に、完全に音楽家の立場でお話したこともありますしというんで、今回も実は、かなり、こういうテーマでお話しできますよみたいのをお送りした上でピックアップしていただいて、その内容をお話しできればなというふうに思っております。
　経歴に関しては裏に、文字ばっかりで申し訳ないんですけど、ぱっと載せておいたので、もしご興味がありましたらお読みいただければと思うんですけれども、少しだけお話ししておきますと、私自身は、ちっちゃい頃から音楽には接しておりまして、音楽の仕事をしたいっていうのは子どもの頃から思っていたことでした。そういった中で、自分の専門が、楽器というよりかは、どちらかというと指揮とか作編曲というほうに興味がありましたので、そういうものでしたら音大に行くのは後からでもとか、逆に言えば、音大に行かないでなってるような作曲家の方もたくさんいらっしゃいますから、特にクラシックじゃない世界は多いと思うんですけれども。なので、そういった道もあるというものと、あと、うまくいかなかったとき、きっとリカバリーが利くっていう、当時、子どもの僕にしては、大人世代の思惑もあったのだと思うんですけれども。そういったこともございまして、一般大学を経由してから今、音楽の仕事をしてるということです。留学先、オーストリアという所、ザルツブルクに3年間いたんですけれども、当時、私、大学院生で東京大学の博士後期課程のほうにいたんですけれども、国立大学が3年間、休学、お金かからずにできるんで、行くとしたら、この3年間だなってのを自分で決めていて。親にも音楽、音大に行きたいとは一切、言わずに、留学をして経験を積みたいと言って、勝手に、準備で一回、出国しますって言って、実は願書みたいなものはネットで当時、出してたんですけど、向こうで受けに行ったら受かってしまって、帰国して、留学できることになりましたと。指揮科ですっていうことで、いきなり音響工学の世界から音楽の指揮科に入るということだったんですけど、でも、帰ってきて、博士だけは出とかないとなと思いまして、一応、博士課程、最後まで出てるということです。
　簡単にお話しすると、そういう感じなんですけれども、帰国したから基本的には音楽の仕事にずっと就いてるということです。なんで、私の話は前置きが長くなってしまうんですけど、きょう講演の時間はそんなに長くないので、話を、これで終わりますよね。先に入りましょう。ということで、本日、先に選んでいただいたテーマの一つ目で、音楽は、なぜ人の心をつかむのかということをピックアップしていただいたんですけれども、感覚的には楽しいですよね。聴いて、いろんな感情になる。動かされますし、いいものなんですけれども、自分が、理系にいつつ音楽のこともやってるんで、自分の感覚の話とリズムな話の中間点みたいな話で、ちょっとだけ音楽の中身ってどうなってるのだみたいな話を、人に合わせてというか、話してみようと思います。
　音楽って3要素あるということで、リズム、メロディー、ハーモニーといわれるんですけれども、この3要素っていうのは、いってしまえば人間の根幹にリアルタイムというか、つながってくるものなんですよね。リズムからいきましょうか。リズムっていうのは、われわれ全く意識してないですけれども、当たり前なんですけど今、聞いてくださってる皆様は、全員、心臓が鼓動してるはずなんですよ。これが、人間が持ってるってか、動物が持ってる根幹のリズムなんですよね。心臓、もしご病気とかになってしまったときには、すごい気付くかもしれないんですけど、あまりにも、それが当たり前になってると気付かないんですけれども、実は心臓の鼓動っていうのは、人間の生きてく上での根幹になってる。当たり前なんですけど、そういうものなんです。音楽に関しては、ここと実は、すごくリンクをしてまして、単純に言ってしまうと、平静時のときの心臓の鼓動っての、ゆっくりなんですけど、これと同じか、これよりもテンポが落ちると、人間ってのは、ものすごく落ち着いたように感じるんです。あるいは、テンポが落ち過ぎると、死というものを意識してくるようなテンポになってくる。逆に、運動してるときのようなハイビートのものっていうのは、テンションが上がってくるものに結び付いてくるっていうんで、実は人間の一番、落ち着いてる通常時の心臓の鼓動のテンポっていうのがモデラート、中庸のテンポってふうにいわれてまして、これはクヴァンツっていう、1700年代に音楽が、師弟関係のものから庶民のものになってった時代に教本が出始めたんですけど、そのときにクヴァンツは、脈拍でテンポが決まるってふうに、1700年代には、そういう記述があるんですね。平静時の場合、100をモデラートにしましょうと。あとは、それの何点何倍が何とか、そういう書き方をしてるんですけど、メトロノームというものがない時代から基準を付けようとしたときに、心臓の鼓動というものにリンクをさせてたりしてると。なので、アップテンポのものを聴いて人間のテンションが上がるっていうのは、実は運動していて心臓の鼓動、つまり酸素を送り込む量が多くなっていって、テンションが上がるってことに密接にリンクしてるっていう。なので、音楽って親和性があるんですよね。そういう体験を、音で聴くことでできるっていうことになるってことなんですね。
　次にメロディーなんですけれども、これは3要素の二つ目なんですけれど、メロディーっていうのは言葉ですよね、これは。まさに言葉であって、人間の特殊性っていうのは、何かを伝えようとするときに言葉を使うことができるということです。今の私も自然に話してるつもりなんですけど、言葉をって強調しようとすると、音程が上がるんですよね。これが、まさにメロディーで、人間っていうものは何か伝えようとしたときに、伝えてテンション上がろうとすると声が高くなっていく。例えば皆さんに落ち着いてもらおうとするときに、学校の生徒さんでもいいんですけど、落ち着け、落ち着けって、落ち着くわけないわけで、落ち着きなさいっての、こっちが落ち着かないと落ち着かない。これってメロディーでいうと、音が低くなっててっていうことなんですよね。テンション感とメロディーってのは、ものすごく密接に関係がありまして、クラシックを学んでますと、例えば、ドイツの作曲家の音楽って確実にドイツ語で書かれていて、フランスの作曲家の音楽ってフランス語で書かれてるんですよ。1900年代前半に活躍してたフランスのドビュッシーとドイツのリヒャルト・シュトラウスっていう作曲家が、お互いの音楽について文句を言ってるようなやりとり、書簡があったりするんですけど、それもそのはずで、ドイツ語の語感からするとフランス語の語感で作られた音楽は理解しにくいし、逆も、またしかりなんですよね。だから、言葉と結び付いてるのがメロディーっていうことで。これも、ただ、メロディーは単語には乗っかってないので、より想像力をかき立てるというか、そういう魅力もあるのかなと思います。
　最後にハーモニーなんですけれど、ハーモニーって本当にすてきな言葉で、要は、ハーモニーをつくるっていうのは、1人では絶対なし得ないことなんですよね。もともと人間ってのは、声は、1人、一つの高さしか出ませんから、だから、分からないんですけれども、例えば、洞窟の中かなんかで、古代の猿人類なのかがやってるときに、お互い声を出して気持ちいいハモり方をする瞬間があったのかもしれないですよね。お互いが協調して共感する瞬間が生まれるってのがハーモニーの良さで、だから、もともとハーモニーの持ってる力っていうのは、そういうところにあると自分では思っています。なので、これは人間ならではの良さといいますか、1人では絶対になし得ないものであり、かつ、逆に、何人もの方がうまく力を合わせることで、初めて生まれるものでもあるということで。
　今、音楽の3要素を人間の感覚と合わせて話をしたんですけれども、すごく人間の根幹っていうか、人の持っているいい部分に、ものすごく、いい部分であるとか、リズムに関しても本当に根幹ですけれども、そことすごくリンクしてるものであるということなんですよね。だからこそ音楽っていうのは、これだけ人の心をつかむのではないかというふうに私は思ってます。ハーモニーは特にそうなんですけれども、人間だけじゃなくて他の動物もそういうところ持ってると思うんですけど、他の人との共通点があるとか、共感できる。同じ考えであるとか、何でもいいんですけれども、そういったところから、いろんなハーモニーが生まれてくるっていうのは、音楽にも、しかりだし、音楽以外のことにも同じことは、いえるのではないかと思っていて。今の世の中、まず共感できることが何かっていうのは、お互いに思うっていうのかな。思いやりっていうのは、今の時代には、より大事になってきてるんではないかなというふうに思っております。なので、私が話すと音楽の話のような結論になっていくっていうのが、逆に、自分の生い立ちが出てるのかもしれないんですけど、自分は音楽をやるときってのは、そういうことを考えながらやってるんですよね。僕の、きょうの話す内容のところでは、実はフルーティストと書いてて、最近、ここ1年でフルートでも15本番ぐらいやってるんで、そろそろフルーティストって書きなさいって、みんな、プロの奏者からも言われて、仕方なく書いてみたんですけど。何屋さんか、よく分からなくはなってるんですけども、でも、音楽で人に何かを伝えるっていう仕事をするときに、自分がすごく、どう聴いてくださる方に共感していただけるのかってことを考えてまして。根幹にあるのは今お話した内容なんですけれども、音楽って面白くて、相手の気持ちに寄り添ってからテンション上げてくると、皆さんも乗っかりやすいってのが一つあるんですけれども、それとは別で、今もそうですけど、閉じられた会場でいると、人間の感覚って、誰か知らない人と、そこで歩いてるのとは違って、今の体験を共有できてるのは、われわれだけっていう世界観になってるんですよね。クラシック音楽っていうのは、それを逆手に取って、皆さん何か聴きたいって気持ちで来てるんだから、逆に、がつんと、皆さんが思ってるテンションよりも高いものをぶつけても、受け入れてくださるでしょ？っていう攻め方もあるわけですよ。自分が指揮者でやってると、そういったことをすごく考えるんですけれど、どうやって皆さんに共感していただくかっていうことなので、最初の段階で、あれ？って思うこと。例えば、言葉に言ってみたりっていう作戦もあるかもしれないし、逆に、皆さんと私の立場はこういうとこで一緒ですよってところから始めて、引き込んでいくのかってのもあるかもしれないし。とにかく、音楽って抽象的っていわれるんですけど、こういったことっていうのは、ものすごく大事で、しかも、今は講演という立場、卓話でやらしていただいてますけど、同じようなとこもあるんだと思うんですよね。なので、ぜひ、演奏会とか皆さん行かれる機会ございましたら、指揮者と奏者のつくる、これはハーモニーですけれども、どういう感じで皆さんを引き込もうとしてるかっての、感じなくてもいいんですけど、何かのときに、ちょっと思っていただくと、もっと、より面白くなるかもしれません。
　後半2本立てになってまして、後半の内容なんですけれども、オーストリアに住んで感じた文化や考え方の違いっていう話なんですけれど、より、年々グローバル化してきておりまして、世の中も。これは今後も、より進むと思うんです。先ほども、ここのテーブルでお話さしていただいて、例会なども、地域によってはZoomで行ったりとかも。今、仕事の打ち合わせなども、すごくZoom、私も使ってますし、Zoomとか、Microsoftもそうですけども、オンラインでやってくってものが、ものすごく当たり前になってきてるんですけど、見方を変えると、世界というか物理的距離は変わらなくても、物理的じゃない距離感って、ものすごく縮まってる。これは今後も加速すると思うんですよね。そういった今の世の中に対して、自分が実際にいろんな国に行って思ったこと。特にオーストリアは3年、住んでいたので、そのときのエピソード、数分ぐらいでお話しできればと思うんですけれども、国自体は、私は30カ国近く行ってると思うんです。皆さんが、絶対とはいわないですけど、まず候補に挙がらないような所も実は行ってて、どこが行かないですかね。皆さんが、あまり行かない国だと、カザフスタンとかですかね。とか、バルト3国、全部、ブルガリアも行ってますし、ルーマニアも行ってるし、あっちの東欧系のほうは、よく行ってたりとかしてますし。あと国際、音楽のセミナーでブラジルに行ったりもしてるんで、いろんな国は行ってるんですけど、一番、住んでたのがオーストリアなので、オーストリアの、住んでた所のエピソードを交えてお話ししようかと思います。
　今から思うと、すごく楽しい、いい経験だったんですけども結構、大変でして、日本って素晴らしいなって思うのは、これ、素晴らしいというとこを、どこに思うかでもあるんですけど、それは数分後に、またお話しするんですけど、全てが、きっちり、かっきりしてるんですよね。かっちりしてまして、今回の卓話に関しても、何回もご連絡いただきまして、私も一つのプロジェクトだと、こういう人なんで、これとこれの間ぐらいで連絡をしたりするんですけど、それでも、またリマインドも送っていただいたりとか、すごく、そういうことやっていただくんですけども、これ、日本ならではなんだなと思うのがありまして。私は留学するときに口約束で、一応、前の日本人の留学生が出た所の家に住めるってことになってたんですけど、行ってみたら大家さんの気が変わって、改修工事が始まって家がなかったんですよね、まず、そもそも。仕方ないんで、ザルツブルクの日本人の留学生の知り合いをたどって居候をしながら家を探してたんですけど、そんな経験があったりとか、あと、ビザを取るときにオーストリアのほうでも手続きをするんですけど、オーストリアのビザの担当者が、担当者によって言うことが全然、違うんですよ。1年間分、働かなくても暮らせるっていう、口座にお金が入ってる証明が、ビザの中の一つで必要なんですけれど、私は日本で、ゆうちょ銀行みたいな感じで、オーストリアの郵便局の銀行の口座を持ってたんですね。これ、日本とちょっと似てて、システムが他の銀行とちょっと違うんですよ。ちょっとしか違わないんですけど、ちょっと違うのが大問題でいわゆる通帳の証明みたいなものを取るのに、銀行の場合は、こういう紙が出てきて、そこに銀行のスタンプ、銀行印が押されて渡されるそうなんですよ。ところが、オーストリアのゆうちょ銀行に当たるものは、その書類自体が証明書になってるので、スタンプは、ないんですよね。その状態で公式書類なわけで、それを提出したら、提出書類にスタンプがないものは受け付けられないって言われてしまって。それで、僕は郵便局のほうにもう一回、行きまして話したら、この銀行に関しては、これが正式書類でスタンプってものは存在しないから、これで受け付けられるはずだって言われて。もう一回ビザのほうに並んで、ここだけで2時間たってんですよ。2時間か3時間たってます。行ったら、でも、スタンプがなければ受け付けられないって言うんですよ。このままだとビザ取れないわけですよ、これ。私はどうしたかっていうと、オーストリアの郵便は、自分で郵便物とか出したときの郵便物なのかな。振り込みか。振り込みの証明を、振り込みをするじゃないですか。出てくる紙を、自分でスタンプ。郵便局、どこにでもあるんです。スタンプ押して、半券を郵便局のほうに渡して自分で控えを持つみたいなシステムなんですね。つまり、郵便局内に、その日の日付が置いてあるスタンプは置いてあるんですよ。これを押すしかないと思って、あれ、振り込みに使うスタンプですよ。それを自分の証明書類、ぽんっと押して持ってったら、そのまま受け付けていただきまして、私は無事ビザが下りたっていう。書いてあることと全く関係ないわけです。振り込み受け付けましたって書いてあるスタンプなんですけど、振り込みも何でもないんですけど、それで無事ビザが下りたという。だから、きっちりしてないというか、いろいろ、いい加減なんですけど、ただ、ごねるっていうと言い方は悪いですけど、頑張れば何とかなっちゃうっていう世界でもあるんですよね。ウインナワルツを例に出しましたけど、ウインナワルツってご存じの方。『ニューイヤーコンサート』で、毎年NHKで放送されてるんで、もしかしたら、ご興味なくても聞かれた方は、いるかもしれないですけど。3拍子で、ズンチャッチャ、ズンチャッチャなんですけど、これが正確に来ないんですよね。日本のイメージだと、1、2、3は、ズンチャッチャ、ズンチャッチャなんですけど、ウインナワルツって、ズンチャ、チャ、ズンチャ、チャみたいな感じで2拍目がちょっと前に出て、1拍目と2拍目が、ちょっとくっつく、3拍目は少し離れてるみたいなものなんです。ただ、これも、またテンポによって違って、テンポが緩めば緩むほど、その傾向が強くなって、テンポが乗れば乗るほど普通の3拍子に近づいていくんですけど。
　今となっては、世界でウィーンしかない伝統であり誇るべき文化なんですけど、正直、現地に住んでて分かったことは、あれはテンポが緩んでて、どういうテンポで来るか分かんないときに、きちっと3拍子を入れられないんですよ、あの人たち、いってしまえば。だから、いい加減なんですけど、取りあえず2拍目までやっといて様子、見て、こんなとこだなっての3拍目、出してるのが味になっちゃって、味になったら自慢し始めてみたいな話なんですね、結局。すごく、いい加減なんですけども、でも、それを逆に自然というか、人間って、いい意味でのラフさっていうか、いい加減さってのは絶対あるはずで、そういったところも実は魅力になるんだって、一つのいい例なんじゃないかと私は思っていて。だから、僕が言ってるのは、どの国がいいとか悪いとかいうわけではなくて、いろんな正解、文化があって、音楽もそうなんですけど、そういったことを前向きに捉えることによって、いろいろ見えてくる世界があるんじゃないかというふうに思うわけです。これが、だから、他の文化に接するということっていうことなんですけど。特に違う文化に接すると、すごく日本のことも、ニュートラルにというか別の視点から見えるようになるんですね。いつも日本にしかいないと、これが当たり前になるんですけど、海外に行くと、これが当たり前じゃないっていうことはたくさんあって、僕が留学時代のときの同期のスペイン人の指揮者、今ベルリンで指揮とかクラリネットも教えてるんですけど、彼なんかは僕よりも日本人っぽくて、すごいしっかりしてるし、気も利くし、空気も読めるし。一方で僕は、指揮科のレッスンは毎回3分ぐらい遅刻して現れてたんで、彼は5分前には来てたんですけど。僕が3分、遅刻したのは、遅刻してるってわけじゃなくて、みんな三々五々そのぐらいに集まってくるから、そのぐらいに集まってきてるだけなんですけど。だから、どっちがいい悪いじゃないんですけど、人種だからそうっていうんじゃなくて、そこの環境ん中にいるから、そうなってるって、それが当たり前になってるってのもあって、実は意外と常識感っていうのは、場所によっても違うし、人によっても違うってことなんですよね。そんな中で最初の、リズム、メロディー、ハーモニーの話に戻ってくるんですけども、ただ、人間としての根幹ってのは皆さん一緒で、しかも、皆さんで一緒に共感できることって必ずあるはずで、共感できるところを一緒につないでいくっていうのが、いろんなコミュニケーションをとるとか、いろんなことをやるときに。特にロータリーへの方々、私もロータリアンではないのが申し訳ないんですけれども、理念には、すごく、私もいいなと思ってまして。ロータリアンじゃないにしても、先ほどご紹介あずかりましたように、東京グローバルのところに何回も参加さしていただいたりとかもあるので、とにかく、その気持ちの中で、いろんなことをやってくことによって、結局そういったものってリンクしてくるというか、自分のやりがいにもなりますし、逆に、それが自分の普段の行動等に変わってくると思いますし。これって、最後に人間についてって書いてあるんですけれども、まさに、そういったところでして、自分が仕事をしてて思うんですけれども、いろんな方がいて、常識があって。だから、自分の常識が他人の常識と同じとは絶対にならないわけですけれども、その中で、みんなでいいものをしたいとか、皆さんのためになるようなものをっていうのを考えていくっていうのが、人間の持ってる一番いい人間の力の一つなんではないかと。だから、それこそ、いろんな方が集まって、その方しか持ってないものを足し合わせて、いろんな素晴らしいものができていくっていうのは、人間が持つ大きな力だと思うので、私としては、そういうところを信じて、これからも、いろんな経験に接しながらも、自分のできる仕事をやっていきたいなというふうに思っております。
　大体このぐらいの長さでよろしいでしょうか。どうも、ご清聴ありがとうございました。

点鍾	：髙橋会長
ソング	：不明
司会	：不明
お客様	：指揮者・作編曲家　中島章博様