市原中央ロータリークラブ週報      2006.02.7 第855号

国際ロータリー第2790地区ガバナー 山中義忠
第2790地区第3分区Bガバナー補佐 山崎邦夫
会 長:山崎 幸男
幹 事:田仲 正道
例 会:毎週火曜日12時30分点鐘 五井グランドホテル
事務所:〒290−0056 千葉県市原市五井5584−1 五井グランドホテル
     TEL0436(23)1211 FAX0436(23)1217

点 鐘:松田 紀明副会長
ソング:奉仕の理想
司 会:時田 矗 SAA
お客様:市原警察署 署長 高橋 富士夫様
     市原ロータリクラブ 千葉 精春様
     千葉港ロータリクラブ 高橋 宏哲様
     千葉北ロータリクラブ 外立 徹様


会長挨拶:松田 紀明副会長
 本日のお客様は、千葉県警市原警察署長警視高橋 富士夫様、第3区B幹事会より千葉、高橋、外立各幹事様をお迎え致しました。高橋署長様には後ほど卓話をお願い致しております。
 さて、最近、官庁並民間企業において、倫理を問われる不正な取引、不正な行為が横行しているように感じます。我々ロータリアンは、日々(超我の奉仕)の精神のもと企業倫理を研鑚、実践している、会員の皆様にはただのおわらいぐさと思います。
 今こそ、ロータリアン活動万才と言えましょう。
 会員の皆さん、安全運転を励行致しましょう。


幹事報告:田仲正道幹事
1、次週はIMとなります。参加予定は120名となっております。
  1時30分登録開始です。当クラブの会員の皆様は時間厳守でお願い致します。
2、若鷲旗剣道大会、広告共賛の会員で変更のある方、新たに広告をお出しの方は今週中に田仲までお願い致します。

委員会報告:なし

結婚・誕生祝
<結婚祝
椎谷旭良会員
時田清次会員

<誕生祝>
小安良夫会員/鈴木雅博会員/森正利会員/遠藤元明会員/宇津木三雄会員/
峯岸健次会員
<奥様誕生祝>
大垣夫人/北島夫人/時田清次夫人/遠藤夫人/宮野夫人

卓話: 市原警察署長 高橋 富士夫様

 市原警察署長の高橋でございます。皆様方には、日ごろから警察業務に御理解と御協力を賜り、此の場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。本日は、貴重なお時間を頂きましたので国際テロの情勢展望と警察署の対応についてお話しさせて頂きたいと思います。

1 はじめに、海外の情勢について
   平成13年9月11日に発生した米国同時多発テロ事件は、旅客機をハイジャックして世界貿易センタービルや国防総省等を標的に突入し、犠牲者は、我が国を含めて約80ヵ国、約3000人を超える過去最悪の無差別テロ事件となりました。この事件は、オサマ・ビンラディンを指導者とするイスラム過激派「アル・カーイダ」の犯行と断定したことはご承知のとおりであります。アル・カーイダというイスラム過激派組織は、旧ソ連軍と戦うためにアフガニスタンに集まったイスラム義勇兵により結成されたもので、旧ソ連軍がアフガニスタンから撤退した後、イスラム義勇兵の多くはアジア、中近東、欧米、アフリカ諸国等に拡散していったものであり、現在アル・カーイダの予備軍は世界60ヶ国以上約2万人と言われております。これらイスラム過激派などの国際テロ組織は、今後も世界各地で大規模かつ無差別なテロを敢行していくものと見られます。こうした状況下、各国ではテロに対する警戒強化を図ったことにより直接的な攻撃が困難となってきたことから、テロの攻撃目標が地下鉄や路線バスといった公共交通機関やディスコ、高級ホテルさらには反イスラム的な娯楽施設、大使館に対する爆破テロなど、攻撃目標が比較的手薄なソフトターゲットに移りつつあります。

2 我が国における国際テロの脅威について
   平成15年10月、オサマ・ビンラディンのものとされる声明において、「イラク戦争に加担するイギリス、スペイン、オーストラリア、ポーランド、日本、イタリアに対してテロ攻撃をする権利を有する。」とし、日本がテロ攻撃目標とされ、また、平成16年10月にはアル・カーイダのナンバー2のアイマン・ザワヒリが「世界各地で日本、アメリカ、イギリス、韓国、オーストラリア、フランスなどの関連施設を攻撃する。」と我が国をテロの標的として名指したところであります。
   こうした中、イラク国内ではイスラム過激派による邦人を対象としたテロ事件が発生し、昨年5月には、イラク西部に所するアルアサド米軍基地まで物資を運ぶ車列の警護にあたっていた日本人を含むハートセキュリティー社の一行が、同基地を出発して帰路の途中であるヒート近郊の路上で、何者かに襲撃される事件が発生したところであります。この事件で、千葉市に家族が居住する日本人1名が行方不明になっておりますが、イスラム武装勢力「アンサール・アル・スンナ軍」を名乗るもがインターネット上に襲撃時の映像や被害者の映像を掲載し、日本人を殺害した旨の犯行声明を掲載したとろであります。
  一方、国内では、アル・カーイダの関係者が偽造旅券を使用して、我が国に入・出国を繰り返していたことが明らかになりました。このアル・カーイダの関係者はリオネル・デュモン(33歳)でありますが、モスクワなどのイスラムコミュニティやイスラム教徒のネットワークを利用して国内に潜伏していたものであります。潜伏の目的は、テロのネットワーク作りなどの活動をしながら、テロ組織からの指示・命令を待っていたと言われております。
 現在、全国警察が一丸となって取り組んでいるテロ防止対策としましては、
     ○ テロリストを日本国内に入れない。
     ○ テロの拠点を作らせない。
     ○ テロを起こさせない。
 という「テロ防止対策の基本方針」に基づいて諸対策の推進を図っているところであります。

3 国内におけるイスラム関連団体等の実態について
   国内には、イスラム諸国人が不法滞在者を含め約9千人滞在しているものと推定され、モスクなどの施設が150程あります。県内においては、約8,000人と9箇所のモスク・礼拝所の施設があります。

4 国際海・空港における「水際対策の強化」について
   本県には、成田国際空港、千葉港、木更津港の国際海・空港があります。テロリストの多くは、偽造旅券を使用し、身分を偽っていることから、成田国際空港においては入国管理局との連携を強化し、不法入・出国者を検挙して、テロリストとの  関連性を捜査・追及しているところであります。
千葉・木更津の国際港湾につきましては、昨年3月に危機管理体制が整備され、関係機関による危機管理メンバーの会合や港湾関係団体・企業による港湾保安委員会が設立されるなど、危機管理体制を強化したところであります。
  また、同時多発テロ事件を受けて、改正発効しました「海上における人命の安全のための国際条約〜いわゆるSOLAS条約」に基づきまして、国際埠頭の管理者が、外国船籍が多く接岸する国際港であります千葉港及び木更津港の港湾施設を高いフェンスで囲い込み、監視カメラやガードマンを配置致しまして、人と物の出入りを管理・監視する体制を整備したところであり、県警では、埠頭管理者と連携を強化致しまして、港湾におけるテロ防止対策を推進しているところであります。

5 不法滞在者対策の強化について
   不法滞在の外国人は、国内に20数万人がいると推定されておりますが、県内には成田国際空港を擁し、また、首都圏に近いという地理的条件からイスラム諸国の人たちを含め、相当数の外国人が県内に居住しているものと推測されます。これら外国人のうち、不法滞在の外国人が形成する、「コミュニティ」がテロリストに悪用される可能性が高いことから、県警による検挙はもとより、入国管理局と連携した合同摘発を強化に推進しているところであります。

6 重要施設(鉄道施設)等の警戒について
   第一に鉄道警戒についてであります。
     鉄道警察隊が総武線や常磐線などを中心として警乗警戒や各駅の構内パトロールを実施しております。
   第二に県内の警察署が取り組んでいる鉄道警戒についてであります。
    県内には、鉄道関係の駅が328ヵ所、モノレール関係の駅が28ヵ所、合計356ヵ所の駅があります。この警戒につきましては、警察署の地域課で警備情勢に応じまして鉄道沿線の橋染、トンネル、変電所等に対して、 パトロールカー等による流動・駐留警戒や駅構内への立ち寄り警戒などを重点的に実施しているところであります。

7 各種訓練によるテロ対処能力の向上について
   成田国際空港では、県警、入管、税金、成田国際空港株式会社、航空会社等の関係機関で構成する「成田空港保安委員会」が設置されており、随時委員会を開催して情報を共有化し、事件・事故の未然防止対策を図るとともに、事案発生を想定した計画的な「警備本部設置訓練」や「ハイジャック対策訓練」等を関係機関とともに実施しているところであります。また、テロ対策部隊としましては、
    「銃器対策部隊」、「爆発物処理班」、「NBCテロ対策初動措置班」
等を編成致しまして、空港場内に配備して突発事案発生時の対応に当たることとしております。
   一方、千葉・木更津の国際港湾では、危機管理メンバーの会合や港湾保安委員会等におきまして情報を共有化するとともに、海上保安庁などの関係機関と、具体的な事案を想定したテロ防止対策訓練を定期的に実施しております。
終わりに、テロ対策部隊等の対処能力を向上するため県警のテロ対策部隊であります
    「特殊部隊(SAT)」、「銃器対策部隊」、「NBCテロ対策初動措置班」、「爆発物処理班」
などにつきましては、高度かつ専門的な訓練を重ね、練度の向上を図る訓練を恒常的に実施して、緊急事態発生時の対応に備えているところであります。ご覧の映像はSAT部隊の訓練状況です。
以上で「国際テロの情勢展望と警察の対応について」についての説明を終わります。


ニコニコ報告:
松田 紀明
明るく、楽しく、元気よく。次年度テーマです。

田仲 正道
次週のIM会員の皆様の絶大なご協力お願いします。

千葉港RC 高橋、千葉北RC 外立
日頃はお世話様です。毎月1回合同幹事会で、田仲幹事、千葉副幹事と楽しくやらせていただいております。
来週のIMの成功を祈念致します。


出席報告
在籍者数:50名        
出席者数:32名 
本日の出席率:64% 
前々回の出席率:100%              
事務局 高橋 信子 TEL/0436−75−0976  FAX/0436−75−1465
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