市原中央ロータリークラブ週報      2006.05. 23 第868号

国際ロータリー第2790地区ガバナー 山中義忠
第2790地区第3分区Bガバナー補佐 山崎邦夫
会 長:山崎 幸男
幹 事:田仲 正道
例 会:毎週火曜日12時30分点鐘 五井グランドホテル
事務所:〒290−0056 千葉県市原市五井5584−1 五井グランドホテル
      TEL 0436(23)1211 FAX 0436(23)1217

点 鐘:山崎 幸男 会長
ソング:それでこそロータリー  
司 会:藤原 勝次 SAA
お客様: なし 

会長挨拶: 山崎 幸男会長
■皆さん、こんにちは!  
本日は小出等さんの会員卓話です。後ほどよろしくお願いいたします。

幹事報告 : 千葉 英隆 副幹事
次年度の活動方針計画が全委員会で出揃いました。

委員会報告:なし

卓話: 小出 等 会員
初めまして、小出等です。昭和38年、市原市青柳生まれの42歳です。
家内と2人の中学生と1人の小学生、5人で今富で暮らしています。
 12歳から祖父の兄弟で建設業を営むおじの家の養子となり、21歳から26歳までゼネコンや地元の建設業相手に建設資材の販売をしておりました。その後、半農半漁であった父が京葉工業地帯の埋め立てを機に創業した現在の会社「コイデ陸運」に戻りました。また、兄とともに10年前に始めた観光バス事業において、安全管理・経理などを兼務しながら、つい最近まで北は北海道・恵庭市、南は九州・佐賀までトレーラー・タンクローリー・観光バスのハンドルを握っておりました。
3年前、兄が市会議員に当選したのを機に2代目として必死に経営を勉強している最中です。

■コイデ陸運では現在、タンクローリー 75輌
               観光バス 5輌
               市・企業送迎バス 7輌
               介護タクシー 4輌
               タクシー 30輌
を運行しております。
Nox・PM法による排気ガス規制、また燃料の高騰、ドライバーの高齢化と様々な悩みを抱えているところです。

■父が昭和34年にトラック1台で創業した当時は安定した仕事がなく、地元で採れた野菜や砂を8トン車に手で積み込み、東京や神奈川に納め、高速道路がない時代に箱根峠を越え、愛知県まで三州瓦を引き取りに行き・・・運べるものは『豚と死体』以外なら何でも運んでいたそうです。
その後2台になり3台になり、車輌が増えてきたときには自宅の物置を改造した寮に住み込みの社員が最高で10人もおりました。そんな、いつも他人が大勢いる家庭環境の中で育ちました。母は2時3時に起き、社員の弁当を作り、社員を起こし、助手としてトラックに乗っていたため、私たち兄弟は祖父母に育てられました。
ある時、住み込みの社員が給料日後に外食してしまい、母が作った弁当を捨ててきたり、寮で遊んでいた私たちに酒を飲ませたりして、母にひどく叱られていたのを覚えています。そんな叱られていた社員は、今でも母を「姉さん」と慕い、現在まだ7人ほど現役で頑張っていただいています。

■海岸の埋め立てが進み、高度成長時代に入り、旭硝子さんや電気化学さんの進出で現在の基盤となる仕事が出来始めました。車輌も何でも積める平ボディから特殊品に特化したタンクローリーに切り替えました。
現在の生活に密着したプロパンガスや水道水の消毒液から、多少の漏洩で何万人も死亡するような、ドイツのアウシュビッツでも使われた液化塩素ガスや体に付くと骨まで溶けてしまうフッ酸のような大変危険な薬品も輸送しています。

■その後は「貨物から人へ」とより付加価値の高い陸上輸送を目指して観光バス事業を10年前に立ち上げました。
当時はまだ規制緩和前で千葉県に大手24社しか無く、周りからは免許取得は不可能といわれましたが、兄と発奮し、恥ずかしながら貨物輸送しか知らないときは運送事業の法律である自動車六法しか知らなかったので、1年間猛勉強を積み、一発で取得しました。書類を風呂敷に包み、横浜の国土交通省(当時は運輸省)に朝8時半に聴聞試験に行ったところ、若かった2人を見た試験官に「あなた方2人ですか?」と驚かれたことを覚えています。
聴聞が始まり、道路運送法や道路運送車両法などの何条何項の何、という質問を午後4時すぎまで回答し、その後90点以上取らなければ合格しない、運賃計算から法律までの試験を受けました。
試験終了後「100点満点ですね!よく勉強しましたね。ところで、お父さんは元気ですか」と尋ねられ、なんとその方が父が運送免許を取得したときの試験官だったので、大変びっくりしました。
免許を頂き、事業開始日が「1995.1.17」、阪神大震災の日であり、初めて受けた仕事が神戸で亡くなられた方のご家族の送迎だったことは今も忘れられません。

■2度目の免許取得は千葉県で初めての介護専門のタクシー事業の免許でした。
この事業を始めるにあたり、うちの役員全員に「今、なぜうちでやるのか?」と反対されましたが、陸上運送で商売をさせていただく中で、利益を求めるのではなく何か恩返しのようなことが出来ないかと考えたときに、今後の高齢化社会を見据え、敢えて開業に踏み切りました。
ある寝たきりの患者さんの送迎をしたとき、「今までどうやって通院されていたのですか?」と訊いたところ、軽トラックの荷台に布団を敷いていっていたと聞き、大変なご苦労を知り驚きました。
送迎が終わり、お金をいただいたにも関わらず、お客様に「本当に助かりました、ありがとう」といわれたことは初めてでした。それだけで、この仕事を始めて本当に良かったと思いました。

■今後も陸上輸送に特化し、CS(カスタマーズサディスファクション-顧客満足)から、CD(カスタマーズディライト-お客様に感動)へ、安全で付加価値の高い輸送サービスの提供と向上に努力したいと考えています。 

■つたない経験を申し述べさせていただきましたが、今後も「人生送りバント」の精神で、よりいっそうコツコツ努力して参りますので、輸送に関するご用命があればぜひよろしくお願い致します。ご静聴ありがとうございました。

松田紀明 次年度会長あいさつ
各地でクラブ会員が非常に減少している様です。
クラブを活性化させるため、会員の増強に力を入れたいと考えています。

ニコニコ報告:なし

出席報告:
在籍者数:50名        
出席者数:34名 
本日の出席率:68% 
前々回の出席率:72%
事務局 高橋 信子 TEL/0436−75−0976  FAX/0436−75−1465
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