市原中央ロータリークラブ週報      2006.12. 05 第895号

国際ロータリー第2790地区ガバナー 白鳥 政孝
第2790地区第3分区Bガバナー補佐 斉藤  功
会 長:松田 紀明
幹 事:千葉 英隆
例 会:毎週火曜日12時30分点鐘 五井グランドホテル
事務所:〒290−0056 千葉県市原市五井5584−1 五井グランドホテル
      TEL0436(23)1211 FAX0436(23)1217

点 鐘:松田 紀明 会長
ソング:君が代 奉仕の理想  
司 会:松崎 健二 SAA
お客様:白鳥 ガバナー  斉藤 ガバナー補佐 

会長挨拶: 松田 紀明 会長
■会員の皆様こんにちは。本日は白鳥ガバナー、斉藤ガバナー補佐をお迎えして、ガバナー公式訪問例会又クラブ協議会を開催できます事、会員一同望外の喜びであります。
白鳥ガバナーにおかれましては、エレクト事務所開設並ガバナーご就任以来約1年が経過され、その間大変な精神的重圧と身体的疲労にもめげず、地区内83クラブの活性化のために、御尽力を賜り心から感謝申し上げます。来年も同様に地区の諸問題の解決のために邁進されます事と存じますが、どうかお体をご自愛下さいますようお願い申し上げます。本日はごゆっくり、ご歓談下さいませ。

幹事報告 : 千葉 英隆 幹事
山本会員の入会式を執り行います。

入会式 : 祝辞

山本さん、市原中央ロータリークラブ入会おめでとうございます。会員一同諸手あげてお祝い致します。
今日からは市原中央ロータリークラブの会員として毎週火曜日の例会にご出席いただきます、そして、他人に対する思いやりと、他人のために尽くす、己の職業を通して奉仕の理念を推進し、会員との交流を深めていただきたいと思います。会員の皆様、山本会員が例会に来られたときは笑顔で話しかけてください、お願い致します。


卓話: 白鳥ガバナー 「現況のロータリーから思う」

前年度2クラブが国際ロータリーを脱会しました。それと会員数の減少が続いています。その理由は色々ありますが、
1,ロータリー情報の不足、2,職業奉仕理念の理解不足、3,一業種一名という職業分類のゆるみ、親睦の基である炉辺会合不足にあるのではないでしょうか。
ロータリー情報の不徹底から考えてみます。ロータリー100年の歴史から学ぶべき事は実にたくさんあります。ロータリー決して順風満帆で発展してきたのではありません。時に応じてロータリーの奉仕の理論を開発し、実践哲学を打ち立て、世に奉仕する概念を取り入れ、叡智を絞った実践方法を編み出して社会に役立ってきたからこそ、世に認められ、多くの人が賛同し、世界120万人の会員を擁するまでに発展してきたのであります。
数々の論争を経て、確固たるロータリー思想が確立されていたからです。
その実践哲学を学ぶことはロータリーライフをより楽しむための入り口であります。
ロータリーは親睦を土台にした奉仕活動であるといわれていますが、単なる親睦のみを行う社交クラブではなくロータリーの思想を身につける訓練をすることを前提にした親睦でなければならないと思います。
安易な親睦ではありません。従って、ロータリーの手続きや機構を知ると同時にロータリーの実践哲学を理解するロータリー情報を大切にしたいものです。その為の方策はクラブのクラブ奉仕活動の中にあります。
第一の目的であるクラブ奉仕活動について述べます。
ロータリーでは一業種一会員制というロータリーの大きな特徴になっていたのですが、今はこの形が崩れております。
会員増強を全面に押し出しているためにロータリーの大きな特徴がうしなわれつつあるのは由々しきことであります。
ロータリーは代人を認めず、身分の上下関係もなく、重要な役に付く人は居ても、みな対等な関係にあります。
また卓の選択も出来ない一年ないし三年交替であります。そして例会の出席は厳格であります。何故なら例会をおざなりにしては自己研鑽になりません。人は最初強制されても、慣れるにつれて本物に成ってくるものであるから、ロータリーは出席を厳格にしているのです。目的意識(「我以外皆師なり」)を持った人達が集まれば、溌刺とした魅力溢れる例会となります。
与えられたクラブ奉仕活動(委員会活動)を懸命に努めますと、ロータリーはその人に色々な利益をもたらしめます。
ロータリーは要請に対してノート言えないという慣例は、クラブにとっては人材の発掘にもなりますし、個人にとっては思わぬ自己再発見に繋がることがあります。私達ロータリアンは与えられた機会を自分の試練と受け止め、その機会を大事にしたいものです。
ロータリーはクラブ奉仕活動に比例してロータリー内外との交流や親睦などが多くなりますから、長期的視野に立てば、その人に様々な恩恵を与え、その人の職業にも良い影響を与えて参ります。
では、ロータリーの自己研鑽に供する一番の方法は何かと言いますと、まず「参加すること」(Participata)であります。例会に代表されるロータリーの色々な会合に自覚と目的意識を確りもって、参加することであります。そうすれが、即効性はないけれど、確実により向上した自分自身の人作りが醸し出され、その人に徳が身に付いてまいります。世の中にこの様な人がロータリーから地域にどんどん排出される事は、実に素晴らしいことではありませんか。
ここで注意しなければならないのは、ロータリー精神の純化された世界に世間一般の理論を入れてしまっては、全く効果が挙らなくなってしまうことです。
人間道場であるとも言われるロータリーの世界に俗世の理論を絶対持ち込まないことです。これはロータリアン各自が相当に意識しないとできません。つまりロータリーのルール、哲学、テーマを忠実に則し、ロータリーの決められた手順の手抜きをしないように細心の注意を払うことです。この点が重要なことであります。
戦陣ロータリアンが長い年月を掛けて築いた人作りの道場を単なる社交クラブにしてしまうのは、世間一般の論理が持ち込まれ、ロータリーを仕切ることに原因があります。ロータリーが衰退する原因がここにあります。また退会防止も含めて、会員増強に苦悩しているのもこの点にあります。
十人十色の価値観を持つロータリアンがそれぞれ勝手な考えで行動しては何もなりません。そこでロータリーはクラブを上手く運営するために定款・細則を定めたのであります。
それ故、ロータリーの定款・細則にはロータリーの歩みや歴史が刻み込まれております。その中には時代の変遷に関係なく不変なものがあります。私達はその変わらない物を大切に適用して手続きの枠からはみ出ることなく、頑なにルールを守ることによって己を磨き、世の為になる第一歩を踏み出す心をロータリーで養うことであります。
例会は都会の砂漠の中のオアシスでもあります。そこでは熾烈な経済戦争を戦い、心の安らぎを求めて例会にやってくる様は、砂漠の中のオアシスに憩いと癒しを求めてやってくる砂漠の商人にも例えられます。
憩いと安良日の場に名誉、地位、人種、宗教、貴賎などの概念を持ち込んでは、その憩いの場は瞬時にしてさばくの世界に逆戻りしてしまい、オアシスで得られる心の安らぎと休息は全く望めなくなります。
"drop your dignity"(裃を脱いで、肘を張らないで、気楽に)とか「童心に帰って」例会場に臨みなさいとロータリーは説いています。子どもの頃の無邪気な心になり、語り合い、癒し合い、認め合い、本音で語り合える仲となり、心を浄化(心の洗濯)しなさいといっております。
ポール・ハリスは5年の放浪生活を終えてロータリーを創設するに至るまでの間、子どもの頃の体験を念頭においてクラブの基本となる考えを熟成させていたのであります。アメリカ東部のバーモント州の美しい村ウォリングフォードで、少年時代を邪気な仲間と過ごしたことや、厳格で、規律正しい祖父母の下で育ってこられた事やお互い声を掛け合う村人達の生活の場景でありました。そこには都会では経験出来ない潤いと安らぎがあったのであります。これがロータリー設立の発端になっていることを私達は銘記するべきです。ロータリーに俗世間的な理論を絶対には持ち込まないことであります。
次に、職業奉仕についてですが、ロータリーの特徴である職業奉仕とは、自分の職業を通じて世の中の役に立つことを目的としています。自分の職業を天職と心得て、良い物を、良いサービスの提供を計り顧客満足度を少しでも高めようと努力することを言っております。これは形に表れます。
ここで、ロータリアンでなくともこのような職業奉仕と同じ考えを持って自分の職業を立派に成し遂げている人はこの世に多くいます。己の利を求めるには、まず相手(顧客)の為になる事柄を一生懸命に考え、知恵を絞ります。相手側の信頼を得るために懸命に頑張り、相手のお役にな立つ様努力します。多少の理不尽なことがあっても利益を得るために耐えていきます。実業の世界は利を求めることが前提ですから、より効果的であることを常に目指して熾烈な職業戦争を繰り広げております。市場原理が行き過ぎると金銭至上主義に至り、色々問題も起しております。
ロータリーでは、顧客満足度を得る為に色んな方策を施しますが、同時進行で己の心の浄化、資質の向上を図り、職業を営むときに、その涵養された心を発揮することであります。これは心の中のことで尾本には現れません。この点が職業奉仕の特徴であります。
市場原理主義万能の社会では、ロータリーの職業奉仕の哲学を適用するのは大変なことでありますが、「古来、人間が金を求めて身を滅ぼしたことは、未だその例を聞かない」のであります。
短期間での効果はありませんが、この世を皆で良くしようと決意して、日常の生活、職場や地域において、世界においてロータリーの職業奉仕の心、「超我の奉仕」を発揮すれば、世の中の安寧に大いに役立つものです。私達は例会毎にロータリーの職業奉仕の心を養うことを繰り返し、繰り返し意識したいものです。
そして日頃意識して訓練を積み重ねなければなりません。人格・教養の京成は、欲望を制御する訓練から身に付いて参ります。身に付いた人格はやがて徳となり、家庭に、職場に、取引先に、地域にと影響を与えて参ります。隣近所の人やウエイターなど周囲の人に「ありがとう」と自然に心から言える事は実に素晴らしいことではありませんか。感謝する気持ちはものを大切にする心を育みます。夜明け前に春雨が音もなく静かに降り、人知れずにしっとりと大地を潤すかの様に、ロータリーで涵養された徳がロータリアンを通して人々の心の中に静かに浸透して参ります。
このロータリアン個々の涵養された心が世に遍く広がり(個人奉仕)、世界に平和をもたらすことがロータリーの究極の目的であります。
どうかみなさんやりましょう。今やるという決意をしましょう「何も特別なことをするのではありません。また特定な人や偉い人が集まって何かをやるのではありません。私達決意した普通の人が集まって動けば、世の中は良い方へと変わっていくのです。」
社会奉仕、国際奉仕についてですがロータリーは実に質の高い奉仕活動を展開しております。職業奉仕で育んだ心を持って、その活動を強力に推進していくことこそが私達ロータリアンの使命であると考えます。
RI会長ウィリアムB・ボイドさんは、私達に進んでやろうと決意し、実践しようではないかと呼掛け「率先しよう」”LEAD THE WAY"というテーマを掲げました。私はRI会長のテーマーを尊重して地区のテーマを掲げませんが、心の中では、一歩後退しても言い、数年後には二歩前進するのだというイを込めて「お互いクラブライフを率先して充実していこう」とよびかけていきます。どうか皆様におかれましても、そうしようと決意していただき、数年後、更に充実した魅力あるクラブの実現を目指していこうではありませんか。
今後、皆様の建設的なご意見やアドバイスを頂きながら任務を全うする所存でございます。
終わりになりましたが、皆様方の事情のご繁栄とご健康並びに成田コスモポリタンロータリークラブのご発展を祈念しまして私の卓話を終わりにいたします。ご静聴有難うございました。

ニコニコ報告:
白鳥政孝 ガバナー

斉藤 功 ガバナー補佐

松田紀明 会長 白鳥ガバナー、斉藤ガバナー補佐、公式訪問ありがとうございました。

池田兼雄 会員 ロータリーの友ぎに感謝します。

出席報告:
在籍者数:48名        
出席者数:34名 出席免除:3名
本日の出席率:75.5% 
前々回の出席率:68.1%       
事務局 高橋 信子 TEL/0436−75−0976  FAX/0436−75−1465
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