市原中央ロータリークラブ週報      2007.10.30
第939号

国際ロータリー第2790地区ガバナー 白鳥 政孝
第2790地区第3分区Bガバナー補佐 宮野 順功
会 長:北島 久男
幹 事:池田 兼雄
例 会:毎週火曜日12時30分点鐘 五井グランドホテル

点 鐘:北島久男会長
ソング:手にてつないで
司 会:鈴木幸平SAA
お客様:米山奨学生 阮 双玉さん

会長挨拶: 北島久男会長
■皆さんこんにちは。
先日の地区大会にご多忙の中、大勢の会員の皆様に参加いただきましてありがとうございました。
千葉地区幹事、宮野ガバナー補佐、ご苦労様でした。
16日の家族夜例会は屋形船で、おいしい食事、おいしいお酒、きれいな夜景、皆さんの歌、と楽しい思い出ができました。
これからも、会員の皆さんが気楽に出席できる例会にしたいと思っております。

幹事報告 池田兼男幹事
1.地区大会プログラムP4、P41の訂正。
1.2010〜2011年度ガバナー候補者推薦のお願い。
1.2008年ロサンゼルスRI国際大会登録のお願い。6/15〜6/18。
1.新竹西北RCお伺い書の件 10/31〆。

卓話 「私とロータリアン」  米山奨学生 阮双玉さん
 皆さん、こんにちは。
 本日卓話をさせていただき、本当にありがとうございます。
 まず、自己紹介をさせていただきます。私は現在千葉大学大学院情報科学専攻の]年生です。ICチップの試作及びVLSI製造テストを容易化する設計法の研究を行っております。近年、システムLSI開発においては、1チップヘのシステム集積度が高まり、LSI設計が複雑化するに従い、製造テストが難しくなって来ています。製造テストのコストは製造コストの約50%を占めていると言われています。製造テストコストの低減を図るため、集積回路の故障テストをいかに容易に行うかはとても重要です。
 出身地は遼寧省朝陽です。朝陽には工業があまり盛んでいないので,畑と山がいっぱいで空気がきれいな所です。走っている列車は電車ではなく,火車です。火車の本数は一日一本しかないから、バスとバイクが重要な交通出段となっています。私は子供のころから、将来きちんとした仕事に就きたいと思って、大学に行くことを決めました。高校三年生の時、自分が何をやりたいか、どこの大学、どんな専門がいいか良く分からないまま、大学受験し,遼寧省撫順市にある遼寧石油化工大学のビジネスマネージメントという専攻に合格しました。大学2年生のころ、自分の人生についていろいろまじめに考え始めました。そのまま就職するよりも技術系の専門知識を勉強したいと思って、留学することを決意しました。大学3年生の後期、周りの人に反対されているにもかかわらず、大学をきっぱりと辞めて、一人で目本に来ました。
 日本に来てから、お金がなくて、言葉が通じなくて、日本のことが全然分からなくて、一人ぼっちで、さびしくて、初めて自分の弱さと無力さが感じました。仕送りのない生活を送るため、日本語学校、大学に通いながら、居酒屋、ドラッグストア、中国語講師、スーパーの婦人服販売、免税店での電気製品販売などの様々なアルバイトを経験しました。いつも、学校が終わった後、すぐアルバイトに行って、深夜まで働いて、忙しい日々を送ってきました。自分の限界をチャレンジし、自分と戦っているみたいで、毎日毎日精一杯で、大変でした。でも、今振り返ってみると、いろいろ楽しかったです。様々なアルバイトを通して、日本の文化に触れることができて、働く楽しさ、仕事に対する責任感、人とのコミュニケーションの重要さなどのことを学びました。
 大学院生になるとともに、たくさんの応募者の中から米山奨学生として選ばれて、ようやく、ある意昧でのお金を稼ぐためのアルバイト生活から卒業できて、学業や研究に専念できるようになりました。それから、米山奨学生になったからこそ、私の一つの夢が叶えました。それは親孝行です。子供のころから、両親の朝から晩まで働いている姿を見ていて、その大変さが心から知っています。大人になったら、両親に楽な生活を送ってもらおうという思いがずっと心に残りました。日本に来てからの4年目に、私はようやく自分の留学当時の借金を全額返済し、その思いが果たせようと思いました。一昨年の春休み、実家に帰る時、アルバイトでコツコツと貯めた20万円を両親に渡しました。しかし,両親が喜ぶより、むしろ自分たちを責めたように見えました。実は、この何年間、父親の体調が悪くて、私へ仕送りをしたくても、その余裕がありませんでした。両親の切ない表情から、私は親孝行より、両親を苦しめたのではないかと思いました。そして、今年の夏休み、実
家に帰る時、父親の65歳の誕生日に迎える際に、大学院の推薦入学通知書、米山奨学生合格通知書、市原中央RCの20周年記念誌をプレゼントしました。父親が市原中央RCの20周年記念誌の写真を見ながら、「ロータリアンの皆様はあなたの親代わりです。みなさんの恩を忘れずに、しっかりと頑張りなさい。」と私に言いました。その一言の中に、今まで私に仕送りをしたくてもできなかった父親のいろんな思いが詰まっていると思います。でも、画板両親の喜んでいる姿から、私は本当の親孝行ができたのではないかと思います。ロータリアンの皆様のおかげで、いつも私のことばかり心配している両親を安心させることができ、今まで最高の親孝行ができたと思います。
 米山奨学生になってから、市原中央RCの例会に出席させていただいき、卓話ではロータリアンの人生経験やロータリークラブに入るきっかけや、異文化など、今まで聞いたこともない語ばかりで、本当に良い人生勉強です。また、卓話を聞いて感動して、自分もやる気がわいてきて、卓話が私の元気の源になってきているようです。それから、私のカウンセラを通して、市原中央RC創立20周年記念例会、花火大会例会、屋形船例会などの様々なイベントにも参加させていただきました。その中、多くのロータリアンに出会い、学校とアルバイト以外の付き合いがあまりない私にとって、新鮮で、刺激的で、世界が一気に広がって,いつもワクワクしていました。また、皆さんからやさしく声をかけてもらって、かわいがってもらって、とてもうれしいです。一言で言うと、市原中央RCのロータリアンがとても暖かくて、優しくて、本当に魅力的です。だから、私は市原中央RCが大好きで、ここに座っているロータリアンのひとりひとりの物語ももっと知りたいです。私は貧乏の田舎娘として生まれてきましたが、まっすぐな親に育てられて、そして、私の親代わりとなっているすばらしい皆さんに見守られて、自分が本当に恵まれていて、本当に幸せだと思います。これは私にとって、お金で買えない一番人切なものです。これから、この貴重な出会いを大切にしながら、米山奨学生を卒業するまでに、10万人のロータリアンのことを覚えるのは無理ですが、せめて皆さんのことを覚えて、仲良くなりたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
 このように、10万人のロータリアンのおかげで、自分が選んだ遠回りの道を楽しく歩んでいる私がいます。また、10万人のロータリアンの寄付金の援助で、私は半導体に関する研究をしながら、興味を持っていることを勉強して、充実した留学生生活を送っています。こうした貴重なチャンスを与えてくださったロータリアンの皆様に、心から感謝を申し上げます。これから、ロ一タリアンの期待に答えられるように、学業だけではなく、ロータリークラブの国際親善の理念と奉仕の心などを学びながら、自分を磨いて行き、国際社会に役立つ人間になりたいと思います。また、自分のビジネスマネージメントと情報科学の両方の専門知識、中国語と日本語の語学力を生かして、中国と日本の架け橋になれたらと思います。
 最後に、この場所を借りて、市原中央RCの皆さんにお礼を申し上げたいと思います。この半年、たくさんの楽しい思い出を作ってくれてありがとうございます。後一年半もお世話になります。今後ともよろしくお願い致します。
 ありがとうございました。


卓話 米山記念奨学会 鈴木幸平委員長
1.財団法人ロータリー米山記念奨学会とは
  対   象 日本に在留している外国人留学生。
  財   源 日本国内全クラブのロータリアンの寄付金。
  財団設立  1967年(昭和42年)7月1日に文部省(現在の文部科学省)の許可を得て、財団法人
          ロータリー米山記念奨学会が設立された。(財団設立40年)「ロータリー米山奨学委
          員会」結成から財団設立迄に10年の歳月を要した。
          2790地区より 理事 平山金吾PG(成田RC)、監事 森島庸吉PG(船橋西RC)
          理事会は全34地区から選出された理事で構成。
          ロータリー財団は海外留学希望の日本人を『送り出す』。
          米山奨学会は日本留学希望の外国人を『受け入れる』。
2.米山奨学会の歩み
  東京ロータリークラブ(日本最初に設立1921年(大正10年))が1952年(昭和27年)にクラブ創設者米
  山梅吉の功績を記念して創めた国際奨学事業が、日本全国ロータリー地区の合同事業に発展した。
3.米山奨学事業の特長
  ◇民間外交として世界に平和の種子をまく。
    留学生への支援は未来に向かって平和の懸け橋をかける奉仕活動。
  ◇日本最大の民間奨学事業 
    年間の奨学生採用数800人 (通常の奨学団体 数人〜30人程度)
    (財)助成財団センターの毎年調査 事業費、助成費では第3位 民間財団では15年継続して1位。
  ◇世話クラブ、カウンセラー制度
    奨学生一人一人に、地域より選ばれたロータリークラブとその会員の中よりカウンセラーがつく。
    奨学生との交流を深め、日本での生活が心豊かなものになるように配慮する。
  ◇奨学生とロータリアンとの深まる交流
    奨学生はロータリアンとの交流を通じ、奉仕の精神に触れ自己啓発に努め、人生観、職業観を深
    めます。
    又、ロータリアンとしても、金銭的支援だけでは得られない感動と奉仕事業への理解が得られ、更
    なる支援への意欲が湧いて参ります。
    「世話クラブ・カウンセラー制度」は、米山奨学事業の付加価値ではなく事業の真髄と言えましょう。
  ◇国際ロータリーの認める他地区合同奉仕活動
     2004年11月国際ロータリー理事会にて、米山奨学事業は日本の全部の地区がかかわる、地区
     合同奉仕活動であることが認められた。
4.寄付金と財政の状態
  ◇寄付金はすべて奨学事業に使われます。
   <2006年度決算収支>
    (収入の部)
     寄付金収入   14億5千万円 (前年度決算よりやや減少)   
     利子収入     1億1千万円 (管理費合計7千万円を賄えている)
    (支出の部)
     奨学事業費   14億3千万円 (寄付収入とほぼ同額)
      事業費の内訳
       奨学金・奨学生記念金・学友会補助費・地区、世話クラブ補助費      1億円
       事業の広報、寄付増進費用                           4千万円
       奨学生管理・人件費、事務費                          4千万円
       繰越収支差額 (寄付収入-予算達成-支出未消化)          1億5千万円<BR>
                                       (奨学資金特別積立財産へ)
  ◇極めて高い公益性
     当期支出に対する事業費の割合が大きい程「公益性が高い」とみなされる。
     新公益法人の基準 事業費の割合が5割以上が求められる。
     米山記念奨学会  当期支出合計(16億5千万円)に対して  
               事業費の合計(14億3千万円)は、割合86%
     公益性が極めて高いことが示されている。
  ◇米山奨学会の財政(2007年6月30日現在)
     総資産総額    80億円
     (内訳)基 本 財 産 50億円(62%)利子国債
         特別積立財産 27億円(34%)国債、社債、預金
         (社債には、東電、日鉄、三井住友海上、JR東日本、中部電力等々)
         その他の資産  3億円( 4%)預金
     先のように資産80億円は、殆んど全て利子国債と社債で運用。
     資産運用方針は、財務委員と専門家を交えて検討。
     資産状況を含め、毎月公認会計士による外務監査を受ける。
     2006年度平均利率 1.38%
5.米山奨学会への寄付について
  ◇普通寄付金 半期に一度、各クラブで決まった一人分の会員数分を送金寄付。
           (市原中央RC 年4,000円x会員数)
  ◇特別寄付金 任意で個人、法人、クラブ寄付の3種類がある。
            累計額に応じた表制度がある。
            寄付は、いくらからでも送金できる。
            特別寄付の内容 90%個人寄付
                         7%クラブ寄付
                         4%法人寄付
  ◇個人、法人の特別寄付には、税の優遇が受けられる(年間5.000円より)
     寄付金控除の計算方法
      ☆個人の場合 (所得金額の40%又は特別寄付金額のいずれか少ないほう)−5千円=寄付
                金控除額
      ☆法人の場合 一般の寄付金損金算入限度額を上限として、それとは別枠で同額を損金算入
                されます。この限度額にかかる法人税額が軽減される。
6.米山学友の活躍
   「米山学友の群像第2号」を参照。
  ◇1万3千人を超える学友がアジアを中心に活躍している。
    母国に戻ってその発展に尽くす人。母国と日本の懸け橋として活躍する人。世界平和と国際理解
    のために貢献する人。米山学会は、さまざまな活躍をしています。
  ◇台湾には、米山学会が中心となって作ったクラブが2つある。
    台北東海RC  1995年創設
    台中文化RC  2007年創設

 どうぞ今後共、更なる暖かいご理解と、力強いご支援をお願い申し上げます。

ニコニコ報告: 
千葉英雄会員
地区大会無事に終わりました。
皆さんのご協力に感謝します。

大垣結会員
市原市の美術展が11月1日より4日まで、サンプラザ2Fで開催されます。
小生は『日本画」を、家内は「洋画」を出品しています。
よろしかったらご覧ください。

出席報告:
在籍者数:48名  出席免除  2名      
出席者数:  27名 
本日の出席率  :60.4 % 
前々回の出席率: 100 %       
事務局:〒290−0056 千葉県市原市五井5584−1 五井グランドホテル
      TEL0436(23)1211 FAX0436(23)1217
http://www.ichiharachuo-rc.com/