卓話　「ロータリー財団への寄付」　　ロータリー財団委員会 大倉崇副委員長
　高い職業倫理を重んずる専門職業人が集まり､親睦から始まり､職業奉仕に目覚め､それが社会奉仕に展開､ついに国際奉仕の花を咲かせた国際ロータリーが地球の隅々まで拡大し、120万人の組織となり､幅広い奉仕活動を求められ､現在は世界中多方面に渡って多大の貢献をしています。
　世界に幅広い奉仕活動に貢献している国際ロータリーのロータリー財団は1917年にわずか米貨２６ドル５０セントから始まり､そのロータリー財団が毎年約1億1千万ドルの金額を財団プログラムを通じて､ロータリアンは食糧や正常な水､医療や教育を世界中の窮状にある人々に提供し､生活水準を引き上げるために活動しています。
　日本では馴染みが薄いが､発展途上地域で清潔で安全な飲み水が不足しています。長年に渡ってロータリーの水プロジェクトのおかげで何十万人の人々が今や水を手に入れる事が出来、適切な衛生管理による多くの保健上の恩恵を受けています。識字率向上プログラムは学校に教材を提供し､教師を教育し子供達に通学に必要な衣服や本を提供してきました。それは貧困から抜け出し、そして次世代により良い生活をもたらす可能性を秘めています｡ポリオプラス､3H(保健･飢餓追放･人間性尊重)等の保健プロジェクトや飢餓救済ブロジェクは皆様の寄付して頂いたWF(国際財団活動資金)でまかなっています｡またDDF(地区財団活動資金)は地区のロータリアンの身近なブログラムで国際親善奨学生､世界平和フェロー､GSE(研究グルーブ交換プログラム)､地区補助金(短期の人道的社会奉仕プロジェクト)､マッチンググラント等とあります。
　ロータリー財団は地域社会や国際社会への奉仕をさらに強化､増大していくためには､奉仕活動の充実と資金面の援助が大変重要になります。毎年あなたも100ドル(Every Rotarian Ever Year)で会員の皆様にご理解ご協力して頂きまして､ロータリーの第二世紀においても､財団が力を蓄え、希望を失いかけた人々の生活を変え､世界理解と平和に向けて懸命に取り組み続けていくことができるのであります。

１．ロータリー財団寄付収入
　　　　　　　　　　　　　　　　2004-05年度(杉木年度)　　2005-06年度(山中年度)
　年次寄付　　　　　　　　　　　　＄ 84,700,000　　 　　 　　 　 ＄92,600,000
　恒久基金寄付　　　　　 　　　　＄ 9,900,000　　　　　 　 　 ＄ 12,100,000
　ポリオ･プラス　　　　　　　　　 ＄ 18,500,000　　 　　 　　 　 ＄　5,600,000
　使途指定(ポリオ･プラス以外) ＄ 4,800,000　　　　 　　 　 ＄　　I,600,000
　合計　　　　　　　　　　　　　　 ＄117,900,000　　　　　　　　　＄111,900,000

　2004-05年度の年次寄付が少ないのはポリオ撲滅キャンペーンの最終年度で、使途指定のポリオ･プラ　ス寄付が多くなったためである｡寄付の総額は他の年より多くなっています。
　2007-08年度プログラムは2004-05年度の寄付金が使われます。

　●年次寄付:使途を決めずに寄付し､３年後にその寄付金をﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑに使います。
　　　　　　　3年後に使われる理由はプログラムの企画､選択する時間的余裕を持つ為。
　　　　　　　投資収益は事務局の運営費､プログラム管理費､寄付増進費に使う。
　●恒久基金寄付:元金を使わない基金で､投資収益のみを財団プログラムに毎年使います。
　●ポリオ･プラス:使途指定の一つでポリオ･プラスと指定して寄付し､寄付はプールしておき、
　　　　　　　　　ポリオ･プラス補助金の要請がある都度に使います。
　●使途指定寄付:使い道を決めて寄付するもので､ポリオ･プラス､ポリオ･プラス･パートナー、
　　　　　　　　　マッチング･グランドの提唱者側の寄付。
　｢年次寄付｣は今日の財団ブログラムを支え､｢恒久基金｣は明日へのブログラムを安定するもの。
　　奉仕活動と資金調達は車の両輪。
２．シェア･システム(Share System)図参照
　　寄付の使途を選ぶ方法で､年次寄付の50％がDDFで､50％がWFで使われます。
　　DDF(地区財団活動資金)年次寄付と恒久基金投資収益の50％。地区が使途決定に発言権をもって　　　います。
　　WF(国際財団活動資金)年次寄付と恒久碁金投資収益の50％。ロータリー財団管理委員会がその使　　途を決定します。
３.毎年あなたも100ドル(Every Rotarian,Every Year)
　　年次寄付についての１人当たりの寄付であります。
　　2001年規定審議会で採決(01-276)､2004年規定審議会で支持(04-157)。
４.税制上の優遇措置
　　20万円以上は独立行政法人国際交流基金、10万円以上20万円未満は(特活)ロータリー日本財団で　　税制上の優遇措置を受けることができます｡(詳しくは財団ハンドブック参照)
５．認証と認証ポイント
　　認証は感謝の意の表し､さまざまな寄付の機会を奨励する。
　　認証ポイントはPHF(ポール･ハリス･フェロー)の人が､次に1,000ドル寄付した場合、自分が１回目の　　　MPHF(マルチプル･ポール･ハリス･フェロー)になった上に､他の人を一人PHFにすることができます。
　　各クラブはそれぞれ自分のクラブの認証ポイントを利用して寄付を奨励することができます。
６.｢財団の友｣会員
　　年次プログラム基金に毎年米貨100ドル以上を寄付する。
７．ポール･ハリス･ソサエティ(申込書参照)
　　2006年よりＲ財団の公式認証プログラムとなり､毎年度＄1,000以上の年次寄付の意思を表明し､経済　　状況の変化やその他の理由により脱会できます｡当地区は現在８名であります。
　　申込みはガバナー事務所(Fax 050-5551-8598)経由で国際ロータリー日本事務局へ。
８．ロータリー･カード
　　2002-03年度よりカードが発行され､使用額の0.3％がＲ財団に還元され､通常のポイントも、本人につ　　きます｡年会費無料のスタンダード･カードとゴールド･カードがあります(オリコカード)、ETCカードも同　　　時に申し込めます｡
　　お問い合わせはガバナー事務所(Tel 0436-40-7900)か
　　　　　　　　　　　　オリコカードデスク(Tel03-5877-5531)。
　　これまでＲ財団に還元された金額は約500万ドル､恒久基金､ポリオ撲滅等に使われました。
９．今年度の目標
　　年次寄付＄100×3,000人(当地区予想会員数)＝＄300,000
　　恒久基金＄1,000×83クラブ(各クラブ)＝＄83,000
10.終わりに
　｢ロータリーは分かち合いの心｣財団のブログラムの拡充でより多くの人々に恩恵をもたらしているのは　年々より多くのロータリアンが寄付をして頂いたおかげであります。
　今年度､そしてこれから先も財団へのご支援をお願いします。

毎年あなたも100ドル(Every Rotarian Ever Year)