会長挨拶 ：谷川安男会長

　皆さんこんにちは
　本日のお客様は東海大学附属望洋高校インターアクトクラブ顧間　南雲孝子先生
ようこそいらっしゃいました。ごゆっくりお過ごしください
今日はうれしいお知らせです、川崎隆之さんが宮寺会員の御骨折りで本日入会の運びとなりました、後程,ご挨拶を頂きます。

　後生は文字通り後から生まれた者、後進とか後輩とか言っても同じことですが、私がここで敢えて後生などと聞き慣れない言葉を使ったのは『論語』に―・＜後生畏るべし……＞・―という一文があるからです。老人はよく「今時の若い者は……」などと言いたがりますが、孔子は、若い者は気力も体力もある。これが努力して勉張すれば我々以上に成長するかも知れぬ。畏敬すべき存在だというのです。もっともそうした後輩とて四十、五十になっても頭角を現わしてこない様では論外だと言っていますから、後生の友と言っても誰でもいゝわけではありません。また有望な年下の人を友として、自分が先師、先輩から受けた恩恵を次世代に伝えてゆくことが老人の義務でもありましょう。然しそういう理想的な友が果して何人居るでしようか。こういう疑間に対する答として参考になるのがアメリカの文学者Henry B.Adams(１８３８～１９１８)の言葉です。曰く―・＜友達は生涯に一人で沢山だ。二人では多過ぎる。三人はほとんど有り得ない＞・―……理想的な親友というのはやはり同程度の生活状況・相共鳴する人生観・互いに切磋琢磨できる違った資質、という三條件が揃っていなければなりません。そうなると結局一人、ということになるのでしょうか。学校の同窓会などで旧交を温める親友、というのもあります。心慰むひととき一刻で無論それも必要ですが、これは後向きの回顧的交友です。死ぬまで人間成長の糧となる前向きの親友となると極度に限られてきます。
　もうとうに亡くなられましたが、東京南ロータリー・クラブに安積得也という会員が居りました。戦前の内務官僚で栃木県知事や岡山県知事も歴任されましたが、役人らしくない極めて純情無垢な詩人肌の人です。ロータリーの縁で親しくお付合願った仲ですが、この安積さんからこういう話を聞きました――安積さんが大学を出て内務省に務めていた頃、偉大な宗教家の協同組合の生協の父賀川豊彦氏と話をする機会がありました。その折賀川さんから「あなたには親友が居ますか」と聞かれたので、「ハイ居ります」と答えると、賀川さんは「それは良かった。学校を出た後で親友は仲々出来ないものですよ」と言ったそうです。安積さんはそう言われて、これから先もう親友はできないのかなあ……と一寸淋しい気になりましたが、今になってみると、賀川さんほどの人でもそれは間違いだった。後年ロータリーの会員にしてもらってから沢山いゝ友達が出来た……と言うのです。そして安積さんは、その沢山ある著書の中で、ロータリーは友達という預金の通帳だ、方々のクラブヘ行ってせいぜい預金の残高を増やしなさい。然もこの通帳の預金はいくら引出しても減らない、という様なことを書いています。純眞な感激家の安積さんの言うことで少し大げさですが、ロータリーの眞髄を衝いていることは確かです。この沢山たまった預金の中からきっと少くも一人は、厳密な意味での親友が見つかるでしよう。
　ロータリーの功徳として最大のものは何かと言ったら、あらゆる業種にわたってお広く知合いが出来るということです。殊に先程私が擧げた三つの條件を満たす相手に惠まれる、などという機会は、ロータリーという会員組織の卓越した特質に由るものだと思います。だゞこの恩惠に与れるか否か、それは結局御本人の力量次第です。この話しを川崎氏に送ります。

◇谷川会員
　おめでとうございます。
　これからのロータリーライフがすばらしいものになります様に
◇宮寺仁会員
　時田なおし会員のアレンヂで米山奨学生のタイリムさん、井上、山本会員、
　私の４人で大相撲観戦に行かせ　てもらいソムさん大ハシャギでした。