市原中央ロータリークラブ週報      2015.2.10
第1280号

国際ロータリー第2790地区ガバナー 宇佐見 透
第2790地区第3分区Bガバナー補佐 林 正弘
会 長:武田 勲
幹 事:鎗田 眞徳
例 会:毎週火曜日12時30分点鐘 五井グランドホテル

点 鐘:武田 勲会長
ソング:
司 会:田仲SAA
お客様:なし


例会内容10
 点鐘
 会長挨拶 武田勲会長
 幹事報告 鎗田眞徳幹事
 委員会報告
 出席報告
 点鐘 閉会



会長挨拶 :武田勲会長
02

 ガバナーノミニー(2016-17年度ガバナー)が、公表されました。
選出された方は、成田コスモポリタンロータリークラブ所属の青木貞雄氏です。経歴は日本航空出身で、現在は市川市の学校法人日出学園理事長・各園長さんをなさっている方であり、今年度の第9分区ガバナー補佐をされています。詳細は3月のガバナー月信に掲載されると思います。
 これで櫻木英一郎エレクトも次年度に向けて加速していくことでしょう。それに関連してですが、昨日ふとロータリーの友2月号をめくりましたら、木更津東RCのグローバル補助金を利用した「ヤギ銀行プロジェクト」、君津RC及び木更津RCの「ロータリーデー」の記事の他、いきなり「ロータリーの特別月間が変わります」という表題記事がありました。一寸戸惑うような月間名でありますが、昨年10月のRI理事会で決まり新年度から変更されるそうです。次年度のプログラム表に間違えないようお願いします。
ロータリーも時代に合わせて変革して行きますが、私達ロータリアンは本質を見失わないようしっかりロータリーを勉強して習得すべきだと思いました。


幹事報告: 鎗田眞徳幹事

ありません。


社会奉仕委員長卓話:社会奉仕委員長 田仲正道

 皆さん こんにちは
今日は社会奉仕委員長としての卓話を仰せつかっております。
最初に先月23日にホテルポートプラザ千葉で「2014-15年度 クラブ奉仕プロジェクト委員長会議」が開催されましたので、同会議の報告をさせていただきます。
次に社会奉仕に対する若干の私見を述べさせていただきます。
時間があれば奉仕の理念に関してのドキュメントである決議23-34に言及したいと思います。
地区奉仕プロジェクト統括委員長の富氏の挨拶、宇佐美ガバナーの挨拶、山田ロータリー財団委員長の挨拶に続きまして足立社会奉仕委員長、嘉規国際奉仕委員長の委員会報告がありました。
その後、10テーブルに分かれてのディスカッションを行いました。 03
宇佐美ガバナーより地域と密接に結びつくために補助金を使ってほしい。社会奉仕活動によって地域の人々にロータリーはどんなことをしているのか知っていただき、ロータリーへの参加を促していただきたい。とのお話がありました。
山田ロータリー財団委員長からは小さなことからでもよい、何かを始めてほしいとの要請。
富奉仕プロジェクト統括委員長からは、新補助金制度スタートから1年半が過ぎた。
補助金の積極的な活用をとの要請がありました。
足立社会奉仕委員長より後ほど紹介します社会奉仕委員会のアンケートの総括があり、ロータリーデー等を利用し、まず行動してほしい旨のお話がありました。
また、嘉規国際奉仕委員長からの報告もありました。
そのあと、10テーブルに分かれましてテーブルディスカッションが行われました。
第10テーブルでは当クラブの地区委員時田清次会員が当クラブのインドネシア:クリーンウォーター事業について説明をしてくれたものと思います。
私が属した第6テーブルでは船橋東クラブの地区補助金プロジェクト:夏見母子ホームへの支援の報告がありました。
第6テーブルでは他に千葉西:施設に夏冬の援助 大網:荒地を整備し市民の憩いの場作り
我孫子:利根川河川敷に花を植え、凧揚げ、豚汁の催し 印西:カンボジアに水、ウォークラリー
千葉北:出前教室、中央公園で行われる中高生のブラスバンドフェスティバルへの援助
市川東:薬物防止キャンペーン、出前教室と各クラブ積極的に奉仕活動を実践しておるようです。
関連して当日配布されました雑誌に地区内各クラブへのアンケート結果が記載されていました。
社会奉仕委員会のアンケートのまとめを紹介いたします。

  1. 地区84クラブの内74クラブから回答
  2. 継続事業では、祭りなどへの協力、参加が一番多かった。身近なところでの社会奉仕の典型?
  3. スポーツ等への協賛、ゴミゼロ、清掃美化、植樹などが多くのクラブで行われていた。
  4. 継続事業が意外に多かった。市民に認められている事業であるか?
  5. 浦安、船橋東、千葉幕張、千葉港、木更津東、君津、茂原、八日市場、銚子、銚子東の10クラブは、6つ以上の継続事業を抱えている。
  6. メディアに取り上げてもらうことが多かった事業としては、スポーツ開催・協賛、植樹等環境関係、出前教室、文化・音楽・芸術関係、交通安全・防犯、他団体との合同事業であった。
  7. 継続事業で一番メディアに取り上げられていたのは、「出前教室」であった。
  8. 複数の事業がメディアで取り上げられているクラブがあるが、メディアへのアナウンスでよい方法はあるか?一番多かったのは浦安であった。
  9. 地区補助金を使ったことがあるクラブが40クラブあったが、これは多いのか?少ないのか?

地区補助金を知らないというクラブはなかった。

  1. 地区補助金を使った事業でメディアに取り上げられた割合が10%というのはいかにも少ないのではないか。もっと、売り込むべきではないのか?
  2. 船橋東、千葉北、館山ベイ、小見川、印西、柏東、松戸西などのクラブは、会員数30人以下であるが、積極的に社会奉仕活動に取り組んでいる。
  3. 地区補助金をよく利用していたクラブは、船橋東、君津であった。
  4. インターアクター、ローターアクターとの合同事業をさらに実施することが望ましい。
  5. 他団体、他クラブとの合同事業は、いろいろと行われていた。

 

陰徳か陽徳か?
ここまでは会議の報告ですが、社会奉仕に対する私見を述べさせていただきます。陰徳か陽徳か?
社会奉仕委員会のアンケートのまとめの中に、「メディア」(に取り上げられる)という表現が多見されます。
今でも「ロータリーの活動は、陰徳であるべき」との声も多くあります。
「陰徳」という言葉は東洋的思想や価値観を表し、永い歴史を持っています。私はこの陰徳という言葉を高く評価しています。
現代社会においても、場面によっては「陰徳」が素晴らしい評価を受けることも事実です。
しかし、ロータリーの社会奉仕の活動において、陰徳の実践ははたして可能かどうか?
地域社会に根ざした、地域社会のための各種の奉仕活動は既に陰徳とは言えないと思います。
いずれにしても、現代的奉仕活動を人知れず行うことは一部の領域を除いては不可能かもしれません。
しかし、我々ロータリアンの意志に拘わらず社会に知られるということとロータリー自らメディアを利用しアピールすることは異質なものと思います。
メディアを利用し自分たちの奉仕をアピールするのではロータリーである必要はないのでは?
あるいはロータリーの活動を社会に知らしめて、ロータリーの奉仕の精神を広く社会に流布すべきか?悩んでいます。
決議23-34の6-cに「ロータリークラブが奉仕活動を選ぶ場合に宣伝をその主たる目標としてはならないが、ロータリーの影響力を拡大する一つの方法として、クラブが立派に遂行した有益な事業については正しい広報が行われるべきである。」と明文化されていますが、それでも悩んでいます。
賢明な諸兄のアドバイスを期待いたします。

ロータリーの全ての活動に関わる指針である決議23-34について国際ロータリー第2680地区PDG田中 毅氏の意見を紹介させていただきます。
時間の関係で特に社会奉仕に関する部分を述べさせていただきます。
決議23-34はなぜ重要なのか

  1. 決議23-34はロータリーの奉仕理念を確定した唯一のドキュメントだということです。

数多いロータリーの公式文献の中で奉仕の理念について触れているのはこれだけです。
ロータリーには二つの奉仕理念があります。
一つは「Service above self」国際奉仕を含んだ社会奉仕活動に関する理念
一つは「He profits most who serves best」職業奉仕の理念です。
この二つの理念を定義しているのが決議23-34なのです。

  1. 決議23-34はロータリーにおける全ての活動の指針であり、全ての活動をコントロールする規範となるドキュメントであるということです。

1923年6月21日セントルイス国際大会の決議委員会によって提案された際のタイトルは
「綱領に基づく諸活動に対するロータリーの方針を再認識し、国際ロータリーとロータリークラブに於ける今後の手引となる原則を定めること」でした。

  1. ロータリーの哲学は実践哲学であり、徒に理屈をこねるだけではなく、客観的な奉仕活動を実践する必要があるということです。
  2. ロータリーの奉仕活動は個人奉仕を原則としながらも、クラブの団体奉仕も認めている点です。サンプルとして行うクラブの団体奉仕も認められています。

ロータリーの団体奉仕活動は、単に団体として群れて奉仕活動をするのではなく、明確な目的意識を持った個人が集まり、団体として奉仕する、すなわちIndividual collectively serviceであることが必要です。

社会奉仕理念の構築
Service above self は弱者に涙して人道的な奉仕活動を実践する社会奉仕や国際奉仕の活動の
理念です。
チェスレー・ペリーは「奉仕の理想」とは「他人のことを思い遣り、他人のためにつくすこと」と
定義しています。
Service above self の原型になった言葉があります。
Service、not selfです。これを「自己犠牲の奉仕」や「無我の奉仕」と間違って解釈した人たちが「それでは困る、自己の存在を認めたうえで、他人に奉仕する」に変えてもらいたいということで「Service above self」が作られたようです。

 

決議23-34 制定の経緯
社会奉仕が、ロータリー運動の中で市民権を得るようになると、中小クラブは競って身体障害児対策に取り組むようになりました。エリリア・ロータリークラブから全米的な組織にまで発展しました。
この運動をはじめとする社会奉仕活動は大きな資金とマンパワーを必要とするために、奉仕の実践を巡って熾烈な論争が起こりました。
一方はロータリアンの心に「奉仕の心を形成」することがロータリー運動の本質だとする理論派と、
もう一方は「奉仕活動の実践」こそロータリアンの使命だとする実践派です。
ロータリー運動を「奉仕の心の形成」として捉えた理論派は、ロータリークラブの使命はクラブ例会等でロータリアンの心に「奉仕の心を形成」させることであり、ロータリアン個人個人が奉仕の心を持って、自分の職場や地域社会の人々の幸せを考えながら、職業人としての生活を歩むことであると考えました。
職業奉仕以外の分野においては、社会的ニーズがあるのなら、そのニーズを世に訴え、それに対する運動が盛り上がるような触媒として機能すべきであると主張しました。
どうしても、地域社会に何かしたいならば、職業上得られたProfitsから個人的に行ったらよいという考え方でした。
それに対して、「奉仕の実践」に重きを置く実践派は、現実に身体障害者や貧困などの深刻な社会問題が山積し、これまでにロータリークラブが実施した社会奉仕活動実効を上げていることを根拠に理論派とことごとく対立をしました。
実践派から見ると奉仕の機会を見出して、それを実践することこそロータリー運動の神髄であり、単に奉仕の心を説き奉仕の提唱に止まる理論派の態度は、責任回避としか映らなかったのです。
「奉仕の心の形成」と「奉仕の実践」の論争は、個人奉仕と団体奉仕、更には金銭的奉仕の是非にまで発展し、綱領から社会奉仕の項目を外せという極論まで飛ぶ出すほどの激しい対立が続きました。
RI理事会の態度も二転三転し、1923年のセントルイス大会で「決議23-8 障害児並びにその救助活動に従事する国際的組織を支援せんとする障害児救済に関する方針採択の件」の決議を提案する姿勢を示しました。
これは国際身体障害者協会の仕事をロータリーが代行、そのためRIが年間1ドルの特別人頭分担金を徴収することを定めたものでした。
これが決議されれば理論派の反対に加え、クラブの自治権まで問題になり、収拾がつかない状態になることは必至でした。
これに対しシカゴ・クラブの会長ポール・ウェストバーグたちはRIが奉仕活動の実践をクラブに強要することを禁止する「決議23-29」を提案するという反対キャンペーンを展開しました。
その混乱を避けるために、決議23-8と決議23-29の双方を撤回する代わりに決議23-34を提案し、この論争に終止符を打ちました。
決議委員長の指名を受けたウィル・メーニアは4名の委員とともに書きあげられた1,000語からなる
決議は大会で披露され、一言の訂正もなく採択されました。
これが決議23-34制定の経緯です。

決議23-34の内容
  決議23-34はロータリーの綱領に基づくすべての実践活動に対する指針であると同時に、ロータリーの二つの奉仕理念をロータリー哲学として確定したドキュメントです。
序文ではすべてのロータリアンが、個人生活(家庭生活)、事業生活、社会生活に奉仕の理念を適用することを述べています。
第1条にはロータリーの奉仕の理念が明確に定義づけられています。
第2条はロータリークラブの役割について、①奉仕の理論を団体で学ぶこと②奉仕の実践例を団体で示すこと。③奉仕活動の実践を個人で行うこと④ロータリーの奉仕の理念と実践を一般の人に受け入れてもらうことが述べられている。
第3条はRIの役割についてです。
RIの役割は奉仕の理念の育成と普及、クラブの拡大、援助、管理と情報伝達およびクラブ運営と社会奉仕の標準化です。
第4条ではロータリー運動は単なる理念の提唱ではなく、実践哲学であり、奉仕するものは行動しなければならないと述べられています。
この条文によって条件付きではありますが、クラブの団体奉仕が認められています。
第5条はクラブの自治権について定められています。
RI定款、RI細則、ロータリークラブ定款で定められている規約以外は、RIのテーマ、強調事項もすべて推奨なり、要請にすぎません。それを実施するか否かはクラブの裁量権の範疇にあることをわすれてはなりません。
第6条ではクラブが実施する社会奉仕実践の指針が述べられています。すでに他の機関が実施している奉仕活動と重複する奉仕活動は禁止されています。大規模活動に対する制約。宣伝目的の活動の禁止。奉仕活動の実践は個人奉仕が原則であって、クラブが行う活動はサンプルに過ぎないことが明記されています。

  ざっと、ロータリーの奉仕についてご紹介しましたが、皆さんも今一度、決議23-34を熟読してみてください。
ご清聴ありがとうございました。



ニコニコ報告

◇三好 和彦会員
2月8日㈰娘が結婚しました。



出席報告:
在籍者数: 名
出席者数: 名
本日の出席率:64.4%
事務局:〒290-0081 千葉県市原市五井中央西1-22-25 市原商工会議所2階
      TEL 0436(37)2545 FAX 0436(37)2546
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