市原中央ロータリークラブ週報      2015.4.21
第1290号

国際ロータリー第2790地区ガバナー 宇佐見 透
第2790地区第3分区Bガバナー補佐 林 正弘
会 長:武田 勲
幹 事:鎗田 眞徳
例 会:毎週火曜日12時30分点鐘 五井グランドホテル

点 鐘:武田 勲会長
ソング:手につないで
司 会:松田SAA
お客様:市原市長 総務部 秘書 係長 亀田雅之様


例会内容
 点鐘
 会長挨拶 武田勲会長
 幹事報告 鎗田眞徳幹事
 卓話
 出席報告
 点鐘 閉会
 委員会報告 千葉南RCボーリング大会の件



会長挨拶 :武田勲会長
01 

例会の出席最低義務は60%でありますが、私の会長就任以来約70%の席がほぼ満席となっております。今年度は例年以上の年間出席率になるのではないかと期待しております。
私の会社は2月~4月にかけて官公庁の入札で忙しく、入会して20年になりますが3月はほとんど例会を欠席しておりました。100%だったのはクラブ幹事の時と会長の今のみです。今日は本当に多忙で欠席したかったです。しかしながら年度末で忙しいのは私だけではなく、会員皆同じだと思うし会長職を全うするためにもなんとか遣り繰りしてこの場におります。いつも例会に出席して下さる皆様に感謝申し上げますが、2月11日の休み以来休日返上で働いている私の息抜きとして、愚痴と最近の入札方式の変化状況の話を少しさせて下さい。以上略。


幹事報告: 鎗田眞徳幹事 02

5月12日開催の、第3分区B有志でのボーリング大会の参加について再度募集しております。希望の方は、帰りまでに幹事にお声掛けください。



ゲスト卓話 市原市長 佐久間隆義様03

皆さんこんにちは。
今年の6月7日が市長・市議会議員選挙の投票日となっています。私の任期も残り少なくなってきましたが、いただいた政治生命は、しっかり最後まで燃やし続け、務め上げたいと思っています。
市原中央ロータリークラブの皆様には、地域の発展、人びとの幸せのためにいつもご尽力いただいております。私は、手を携え、心を輪にして、次の世代のために何ができるのか、ということがロータリアンの皆様の理念ではないかと思いますし、そのような生き方をすることが、ロータリアンとしての幸せにつながるものと思っています。

私は長い間、政治の場で働かせていただいております。落選期間もありましたが、約40年間、市議会議員、県議会議員、市長を務めさせていただきました。市長の12年間で一番感じていることは、私だけで市長をしている訳ではなく、本日も企業の代表の方がお見えかと思いますが、市原市の多くの企業や、28万人の市民に支えられてきたということです。
もうすぐ市長の12年が終わろうとしていますが、やり切れていない、まだまだという気持ちが正直あり、その中で思うのは、人びとが本当に幸せになってこられたのか、ということです。
政治家とは何なのか。国会議員・県議会議員・市議会議員・首相・知事・首長は、自己の利益のためでなく、真剣に人びとの幸せを願って活動しているのか、私は常にこれを念頭に務めてきたつもりです。人柄も大切だと思います。これは自分で作るものではないのかもしれませんが、努力が必要だと思います。親からいただいた心と肉体のすべてを尽くして教育を受け、教育を強く意識して人柄を完成させていくことで、人として立派に成長していくのだと思います。私にも失敗がありましたが、失敗を恐れていては何もできない、とにかく頑張っていくことも重要だと思います。

 私が市長に就任させていただいた平成15年当時、日本はバブル崩壊後の長引く景気の低迷下にありました。本市においても経済は疲弊し、犯罪件数は県内ワーストワン、産業廃棄物の不法投棄の問題などもあり、市内全体が閉塞感に包まれた状況で、これでは市原市に誇りを持って生活できないのではないか、子どもたちに胸が張れるのか、どうしたら市長としての責任が果たせるのかということが最初のテーマでした。
私は、就任後直ちに将来構想の策定に取り組みましたが、従前のようにコンサルタントに任せきりではなく、市民が参画する「市民会議」を立ち上げました。市役所の各部門で、様々な施策を紐解き、今すべきこと、将来必要となることなどの優先順位付けや取捨選択を行い、市民会議の中で議論、検討を重ねていただき、平成17年3月に「改定市原市総合計画」を完成させました。この計画は「経済の活性化」、「安全・安心」、「環境対策」などの政策が柱となっており、経済の疲弊や犯罪等の諸問題を何としても改善し、誰もが「住んでよかった」、「住み続けたい」と思っていただけるような「元気なふるさと市原」を目指し、子どもたち孫たちの笑顔があふれ、誇りをもって生活できるまちづくりを進めてまいりました。

 政治は政党のためではなく、市民一人ひとりのためにあり、皆の幸せのために力を結集していくことが大切だと思います。魅力ある市原市を作るためには多くの市民の声を聞き、多くの市民と協働することが本当に重要です。今、選挙権を18歳に引き下げようとする動きがあります。政府は、若者の意見をもっともっと聞こうということを考え始めたようですが、大変良いことだと思っています。
私は、「すべての子どもたちの夢のために」という理念を持って市長を務めさせていただいております。市原市というふるさとが、更に良くなるために、市原中央ロータリークラブの皆様のような高い意識と情熱を持った方々がスクラムを組んで、このまちをしっかりと導いていただきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

 市では、総合計画に基づいた政策が進んでおります。まだ道半ばというところではありますが、この計画は市民と共に作らせていただいたものです。次の新市長には、この計画の考えや思いを踏襲していただき、また、歴代の市長が積み上げてきたものを引き継ぎ、そして、もっと多くの市民の声を聞いて、計画をもう一度練り直していただきたいと考えています。

 就任中にはリーマンショックがありました。世界規模の経済危機になったこともありましたが、一番の課題として突き付けられたのは東日本大震災です。これは、私の目の前に大きな岩を置かれてしまったようなものですが、この岩を一気に動かすことはできませんでした。地道にひとつひとつ砕いて、この障害を乗り越えなければいけませんでした。いろいろな経験をしましたが、市民の皆様が幸せであって欲しいという願いは変わりません。
震災直後、コスモ石油のLPG石油タンクが倒れて大爆発しましたが、あの事故を教訓に、新しく設置した石油タンクは絶対に倒れないよう構造が強化されています。この強度が今後の全国基準となっていくのだと思いますが、地震が起きても被害・災害が起きないような対策も進められています。 04

市原市は、人口減少期に入っております。少子化が進んでいるので当然のことかもしれませんが、これを止めるためには、子どもを産み、育てる年代、若者に多く住み付いてもらうような施策を丁寧に進めなければならない、人口減イコール市税収入減ですので、そうならないよう企業誘致であるとか、無理無駄を省き必要なところに回すとか、そのような考えが必要です。
高齢化が進むと、福祉行政が更に大事になってきます。小域福祉ネットワークという考えですが、地域のことは地域で、家庭のことは家庭で、もっと自立して責任を持っていただき、企業経営も同じだと思いますが、借金を先送りにしないこと、家族みんなで我慢し工夫して経費を削減する、そういうことで政策を進めてまいりました。この4月1日には、南総地区では初めての福祉施設となる「南部保健福祉センター」もオープンしました。

地域福祉の推進、子育て支援、責任ある教育、これらが私の政策の柱ですが、市原市には子育て4か条があります。挨拶ができる、感謝の気持ちを持つ、物の良し悪しが分かる、相手の気持ちが分かる、この4か条が実践できれば、家庭も地域もまちも発展できるはずだと思い、このような教育を推進させていただきました。加茂地区では5つの学校がひとつになり、小中一貫校「加茂学園」が誕生しましたが、これからは小学校中学校だけでなく、高校・幼稚園・保育所も含めた一貫教育を強く進めたほうが良いのではないか、そして、地域での子育てを推進していくことが大切なのではないかと思います。

環境対策の話を申し上げます。大変デリケートな問題ですが、福島原発であのような事故が起きてしまいました。私たちは、普段の生活の中で利便性を求めています。必要となるエネルギーは企業が作り、販売し、消費者はそのエネルギーを消費する。これにより、環境に様々な負荷が発生してしまう。これは企業の責任だけではなく、一人ひとりの生き方にも問題があると思いますが、次の世代のために、この課題を解決するということはとても大切なことだと思いますので、よろしくお願いいたします。

臨海部の企業をはじめとする企業の皆様には、50年にわたって税収面で市を支えていただき、市原市は発展を続けることができましたが、人口減や税収減で自治体が消滅してしまう可能性はゼロではなく、首都圏の自治体でも、市原市でも例外ではありません。市原市は市制施行後50年が経ちましたが、これからの50年に向けて、もっと皆で寄り添い、分かち合い、このまちが無くならないよう、できることは何でもしていかなければならない、企業に甘えてばかりではいけない、市民の皆様にも少し頑張ってもらわなくてはいけない、そう思って「中房総国際芸術祭いちはらアートミックス」という事業を昨年実施しました。芸術作品を媒介にして、このまちに多くの方に来ていただこう、市原の新たな顔作りをしようという狙いがありました。今年も規模は小さいのですが、「アートいちはら2015春」という事業を実施する予定です。また、経済産業省にも協力をいただき、市原の産業を元気にするための「産業振興ビジョン」を策定しました。こうしたことが、今後花開いていくのだと思いますので、皆様にもご関心を持ち続けていただきたいと思っています。

最後になりますが、私は、いろいろな方々とのご縁や力添えがあって、市原市長として働かせていただきました。6月7日の市長選挙の1週間後には私の職務は終わりますが、その後も1市民として、このまちの未来のために頑張れるだけ頑張りたいと考えております。次の世代のために、皆と協働してふるさと市原を創っていきたいと思っていますので、よろしくお願い申し上げまして、話を終わらせていただきます。


出席報告:
在籍者数:47名
出席者数:30名
本日の出席率:65.7%
事務局:〒290-0081 千葉県市原市五井中央西1-22-25 市原商工会議所2階
      TEL 0436(37)2545 FAX 0436(37)2546
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