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点 鐘:武田 勲会長 |
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例会内容 |
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幹事報告: 鎗田眞徳幹事 5月12日開催の、第3分区B有志でのボーリング大会の参加について再度募集しております。希望の方は、帰りまでに幹事にお声掛けください。 | |||||||
ゲスト卓話 市原市長 佐久間隆義様 皆さんこんにちは。 私は長い間、政治の場で働かせていただいております。落選期間もありましたが、約40年間、市議会議員、県議会議員、市長を務めさせていただきました。市長の12年間で一番感じていることは、私だけで市長をしている訳ではなく、本日も企業の代表の方がお見えかと思いますが、市原市の多くの企業や、28万人の市民に支えられてきたということです。 私が市長に就任させていただいた平成15年当時、日本はバブル崩壊後の長引く景気の低迷下にありました。本市においても経済は疲弊し、犯罪件数は県内ワーストワン、産業廃棄物の不法投棄の問題などもあり、市内全体が閉塞感に包まれた状況で、これでは市原市に誇りを持って生活できないのではないか、子どもたちに胸が張れるのか、どうしたら市長としての責任が果たせるのかということが最初のテーマでした。 政治は政党のためではなく、市民一人ひとりのためにあり、皆の幸せのために力を結集していくことが大切だと思います。魅力ある市原市を作るためには多くの市民の声を聞き、多くの市民と協働することが本当に重要です。今、選挙権を18歳に引き下げようとする動きがあります。政府は、若者の意見をもっともっと聞こうということを考え始めたようですが、大変良いことだと思っています。 市では、総合計画に基づいた政策が進んでおります。まだ道半ばというところではありますが、この計画は市民と共に作らせていただいたものです。次の新市長には、この計画の考えや思いを踏襲していただき、また、歴代の市長が積み上げてきたものを引き継ぎ、そして、もっと多くの市民の声を聞いて、計画をもう一度練り直していただきたいと考えています。 就任中にはリーマンショックがありました。世界規模の経済危機になったこともありましたが、一番の課題として突き付けられたのは東日本大震災です。これは、私の目の前に大きな岩を置かれてしまったようなものですが、この岩を一気に動かすことはできませんでした。地道にひとつひとつ砕いて、この障害を乗り越えなければいけませんでした。いろいろな経験をしましたが、市民の皆様が幸せであって欲しいという願いは変わりません。 市原市は、人口減少期に入っております。少子化が進んでいるので当然のことかもしれませんが、これを止めるためには、子どもを産み、育てる年代、若者に多く住み付いてもらうような施策を丁寧に進めなければならない、人口減イコール市税収入減ですので、そうならないよう企業誘致であるとか、無理無駄を省き必要なところに回すとか、そのような考えが必要です。 地域福祉の推進、子育て支援、責任ある教育、これらが私の政策の柱ですが、市原市には子育て4か条があります。挨拶ができる、感謝の気持ちを持つ、物の良し悪しが分かる、相手の気持ちが分かる、この4か条が実践できれば、家庭も地域もまちも発展できるはずだと思い、このような教育を推進させていただきました。加茂地区では5つの学校がひとつになり、小中一貫校「加茂学園」が誕生しましたが、これからは小学校中学校だけでなく、高校・幼稚園・保育所も含めた一貫教育を強く進めたほうが良いのではないか、そして、地域での子育てを推進していくことが大切なのではないかと思います。 環境対策の話を申し上げます。大変デリケートな問題ですが、福島原発であのような事故が起きてしまいました。私たちは、普段の生活の中で利便性を求めています。必要となるエネルギーは企業が作り、販売し、消費者はそのエネルギーを消費する。これにより、環境に様々な負荷が発生してしまう。これは企業の責任だけではなく、一人ひとりの生き方にも問題があると思いますが、次の世代のために、この課題を解決するということはとても大切なことだと思いますので、よろしくお願いいたします。 臨海部の企業をはじめとする企業の皆様には、50年にわたって税収面で市を支えていただき、市原市は発展を続けることができましたが、人口減や税収減で自治体が消滅してしまう可能性はゼロではなく、首都圏の自治体でも、市原市でも例外ではありません。市原市は市制施行後50年が経ちましたが、これからの50年に向けて、もっと皆で寄り添い、分かち合い、このまちが無くならないよう、できることは何でもしていかなければならない、企業に甘えてばかりではいけない、市民の皆様にも少し頑張ってもらわなくてはいけない、そう思って「中房総国際芸術祭いちはらアートミックス」という事業を昨年実施しました。芸術作品を媒介にして、このまちに多くの方に来ていただこう、市原の新たな顔作りをしようという狙いがありました。今年も規模は小さいのですが、「アートいちはら2015春」という事業を実施する予定です。また、経済産業省にも協力をいただき、市原の産業を元気にするための「産業振興ビジョン」を策定しました。こうしたことが、今後花開いていくのだと思いますので、皆様にもご関心を持ち続けていただきたいと思っています。 最後になりますが、私は、いろいろな方々とのご縁や力添えがあって、市原市長として働かせていただきました。6月7日の市長選挙の1週間後には私の職務は終わりますが、その後も1市民として、このまちの未来のために頑張れるだけ頑張りたいと考えております。次の世代のために、皆と協働してふるさと市原を創っていきたいと思っていますので、よろしくお願い申し上げまして、話を終わらせていただきます。 |
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出席報告: 在籍者数:47名 出席者数:30名 本日の出席率:65.7% |
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事務局:〒290-0081 千葉県市原市五井中央西1-22-25 市原商工会議所2階 TEL 0436(37)2545 FAX 0436(37)2546 http://www.ichiharachuo-rc.org/ |